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Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【3月6日㈬~3月12日㈫】

第19回大阪アジアン映画祭が10日、閉幕しました。グランプリは、アカデミー賞国際長編映画賞のモンゴル代表にもなっていた映画『シティ・オブ・ウインド』に贈られました。普通の高校生でもあり、シャーマンとしての家業(?)も継いでいる17歳の少年の成長の物語。昨年11月の第24回東京フィルメックスのコンペ部門でも、同年5月のカンヌ国際映画祭 “ある視点部門“に出品されていた『冬眠さえできれば(If Only I Could Hibernate)』という作品が、審査員特別賞と観客賞の2部門を受賞したりしていて、「モンゴル映画、キテる!」という感じです。昨年『セールス・ガールの考現学』を配給した身としては、何だか嬉しい気持ちです。各賞受賞作はコチラをご覧下さい。

私の滞在最終日は、8日の金曜日。18時過ぎのカンボジア映画『テネメント』を観てから、最終の新幹線で東京に戻る予定にしていました。『テネメント』には、テレビドラマ「ライフ」(’07)の頃から目をかけていた(誰目線だよ?)細田善彦さんが出ているので(NHKの旅番組「2度目の○○」シリーズも良いですよね)、ご本人の登壇もあるだろうし、ぜひ観てみたかった作品でした。

ABCホール前には、キャラクターの“エビシー”。堂島川に生息するUMA…ということだそうです。

が、しかし…。その日の朝、山陽新幹線で事故があり、その影響で東海道新幹線もダイヤが乱れていて、夕方になっても平常には戻ってなさそう。元々、家に着くのが24時近くなることは覚悟していたのですが、最終の新幹線が大幅に遅れたら、品川からの在来線も終わってしまっていることは容易に想像出来…。ということで、細田君は諦め(笑)早い時間に予約を変更することにしました。

で、その代わり、と言っては何ですが、17時からのタイ映画人を囲むカクテル・パーティみたいのにちょっと寄ってみました。今回、タイからはコンペ部門に『Solids by the Seashore(英題)』(Foggy配給)と『親友かよ』の2作品がエントリーしていて、『親友かよ』はうちで配給した『バッド・ジーニアス 危険な天才たち』『ハッピー・オールド・イヤー』のプロダクション、GDHの製作。プロデューサーを務めているのは『バッド~』や、宣伝を担当させて頂いたギャガ配給作『プアン 友だちと呼ばせて』のバズ・プーンピリヤ監督で、今回来日していてパーティでご挨拶することも出来ました。任務完了。私の大阪アジアン映画祭はこれにて終了しました!

私事になりますが、なぜそんなにムリして、金曜のうちに帰りたかったのかというと、翌土曜日の夜22時に川越をスタートする、115キロの大会“大江戸ナイトラン“に出走するためでした。夜の川越街道を延々走って、山手通りにぶつかったら右折、中野を通過して都庁を目指し、国立競技場、東京タワー、皇居、日本橋、スカイツリー、浅草寺、東大赤門と、都内の名所旧跡を巡り、本郷から王子、赤羽を経由して高島平に至り、荒川に出て河川敷を上って、川越バイパスに出て、スタート地点に戻る、というコース。制限時間は、翌日曜の17時までなので19時間。「115キロ??」と驚く方もいらっしゃるかもしれませんが、この大会、200キロ部門がメインで、さらに230キロ、260キロの部もあるんです。

大江戸ナイトラン、スタート直後の様子です。

戦績は過去4回の出走で、3勝1敗。で、今回は最後のエイドがある荒川の河川敷、秋ヶ瀬の101.2キロ地点でタイムオーバー、DNF(Do Not Finish)となってしまいました。もう引退を考えなければならないお年頃でしょうか…。

マラソンネタは、これくらいにして…。今週は日本時間の月曜朝、第96回アカデミー賞も発表になりました。結果は『オッペンハイマー』が作品賞を始め、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、編集賞、他全7部門で最多受賞、『哀れなるものたち』が主演女優賞、美術賞、メイクアップ&ヘアスタイリング賞、衣装デザイン賞の4部門で続きます。

うちの会社にとって、一番身近な部門、といえる国際長編映画賞は、下馬評通り『関心領域』(A24作品は、ザジにとって“身近”とは言えませんが。笑)が音響賞と共にダブル受賞となりました。国際長編にノミネートされていた残る4作品、『PERFECT DAYS』(日本)はご存知の通り現在も公開中、『雪山の絆』(スペイン)はNetflixで配信中、『ありふれた教室』(ドイツ)は5月17日からの公開が決まっています。残るマッテオ・ガローネ監督作品『Io Capitano』(イタリア)は、去年観る機会がありましたが、力強い作品で私は結構好きでした。が、買い付ける勇気は出ず…。日本の配給は決まったのかな?

で、その『ありふれた教室』なのですが、テーマは全然違いますが、同じドイツ映画で、同時期に公開ということで、2週早い5月3日初日の弊社配給作品『ミセス・クルナス vs. ジョージ・W・ブッシュ』と一緒に何か宣伝出来ないか?と、配給のアルバトロスさんと話し合ったりしています。そう言えば4月27日公開の『システム・クラッシャー』もドイツ映画ですよね。媒体の方でこちらをお読み下さっている方がいらっしゃったら、この3本で特集を組んで下さらないでしょうか?ぜひご検討お願いします!

さて。今週末16日㈯は、遂にナゴヤキネマ・ノイがオープン!光栄なことに、オープニング番組に“カール・テオドア・ドライヤー セレクション vol.2”を選んで頂いております!一方の『ノスタルジア 4K修復版』も全国順次公開中。“YEBISU GARDEN CINEMA静岡シネ・ギャラリーでの上映は15日㈮から、鹿児島天文館パラダイスシネマではカール・テオドア・ドライヤー~”、『ノスタルジア~』の両番組が、15日㈮から同時スタートです。

そしてそして!WOWOWでの『セールス・ガールの考現学』オンエアは、本日間もなく18:45から!『オオカミの家』(+『骨』U-NEXTでの配信(レンタル)も昨日からスタートしています!劇場、テレビ、配信で、ザジ関連作をどうぞよろしくお願いします!

texte de daisuke SHIMURA


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