Une Semaine à Zazie Films 週刊ザジ通信【9月28日㈬~10月4日㈫】
アッという間に10月。今日から釜山国際映画祭も始まりました。今年は3年ぶりの通常開催だそうで、ビザの免除期間が延長され、入国後24時間以内のPCR検査の必要もなくなったので、日本から参加される方も多そう。同業の友人たちもぼちぼち出発するみたいです。私はまだ一度も参加したことがないのでぜひ行ってみたいのですが、この時期なかなか時間を作りにくく、とりあえず今年は、noteにアップしてくださるであろう矢田部さんの釜山映画祭日記で我慢です。
海外の映画祭に行かなくても(行けなくても)、日本でも東京国際映画祭が10月24日から始まりますし、東京フィルメックスも10月29日からスタート。昨日は、12月1日からのフランス映画祭2022横浜の開催も発表になりました。東京国際、フィルメックス共に、そろそろチケットも発売開始なので、LINE UPをチェックして、スケジュールを立てなくてはなりませんね!
さて。映画祭出品作の情報収集も大切な仕事の一つなのですが、今週は12月に開催する、とある監督のレトロスペクティブのチラシ、予告篇制作がヤマ場を迎えています。昨年末のカール・テオドア・ドライヤー、今春のピエル・パオロ・パゾリーニに続いて、お贈りするのは…。情報解禁がまだなので書けません!書きたい!!
レトロスペクティブを開催する場合、その監督の生誕〇年というような周年企画が一般的だと思います(弊社だと、最近ではイングマル・ベルイマンやパソリーニの生誕100年記念上映)。あとは上映素材が修復されたり、4K化されたりしたタイミングでの再上映(大ヒット中のウォン・カーワイ特集“WKW4K”とか)。それに加えて、海外での評価は定まっているものの、日本ではきちんと紹介されてこなかった監督の未公開作を特集、日本のシネフィル映画史の“ミッシングピース”を埋める企画、というパターンがあることを、ザジフィルムズの30年の歴史を振り返る連載“Histoire De Zazie Films‘’の第20回で書きました。今春のシャンタル・アケルマン特集や、弊社で4年前に開催したアラン・ロブ=グリエ レトロスペクティブはまさにそれでしたが、今回特集する監督も、国内での上映実績はあるものの、一般的な知名度は低いまま。なので、その監督の名前を聞いたことがない人にも興味を持っていただけるビジュアルと予告を作らなければ!とスタッフ一同力入ってます。詳細、間もなくお届け出来ると思いますので、もう少々お待ちください!
…と、今週書こうと思っていたことを一通り書いてしまい、あとは何を書けば…、と思っているところに、宅配便が届きました。本日発売、原田知世さんのデビュー40周年を記念してリリースされた、オールタイムベストアルバム「原田知世のうたと音楽」です(“フラゲ”で配達されると思って昨日からずーっと待っていました)。デビュー曲「悲しいくらいほんとの話」から、「時をかける少女」35周年バージョンまでの全30曲を収録。ザジフィルムズの社歌でもある(笑)「地下鉄のザジ」も入っています。
35周年の時に【原田知世映画祭 映画と私】という特集上映を企画させて頂いてから、もう5年が経つのですね。あー、また映画祭やりたいなー。
知世さんに関しては、“Histoire De Zazie Films‘’の第11回でさんざん書きましたし、当通信の連載でも隙あらば度々愛を叫んでいるので、今回は長々と熱く語るのは控えようと思いますが、これだけは書かせてもらいます。来る10月16日には40周年記念ライブの追加公演が東京国際フォーラムAで行われるのでもちろん参戦するのですが、10月16日は何を隠そうザジフィルムズの創立記念日でもあるのです。あぁ、知世さんとザジフィルムズ、なんと縁の深いことでしょう!
最後に。先々週の当通信で告知させて頂いた立川シネマシティでの《午前十時の映画祭 12》『家族の肖像』上映時のプロデューサー・ディレクターの立川直樹さんによるトークショー。いよいよ明後日10月7日の開催です!上映後ではなく、上映前の開催。11:45~です。ウェブ予約はコチラから!お近くの方はこの機会にご来場ください!
texte de Daisuke SHIMURA