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「小さいね」と向き合う

緊急帝王切開手術からちょうど1週間。
嫁ちゃん、退院となりました。
傷の痛みをこらえつつ、双子をNICUに置いての退院。
私が同じく帝王切開で出産したときの入院期間は、2週間でした。
1週間はベッドに寝たきり、2週目からようやく起き上がって、
恐る恐る授乳し始めたのを覚えています。
最近はスパルタなのね。

「早産児にとっての母乳は栄養以上、
たとえ1滴でも良いから上げてください」
NICUの先生にそう言われて、嫁ちゃん頑張ったようです。
生後4日目には綿棒の先端に母乳を含ませ口に入れてやる方法で
初の授乳に成功!
「まだ滲むほどしか出ないけど、ちゃんと出たのでほっとしました」
と嫁ちゃん。
妊娠中、1番心配してたことやもんね。
1日ごとに成長する双子の姿、そしてママになっていく嫁ちゃんの姿は
嬉しさと安堵が入り交じり、本当に胸アツでした。

息子夫婦の双子出産、つまり私がおばあちゃんになるのを
楽しみに待ってくれていた人たちもいて、
「生まれました」と報告すると、ものすごくびっくりされました。
出産予定は9月中旬と伝えていたから、当然の反応です。
早産で、緊急帝王切開で・・と言うと、
え、何グラムやったん?と聞かれ、ふたりとも2000グラムなかったの、
と答えると、え、ちっさ!大丈夫??と続く・・。
このラリー、10回ぐらい笑。
そりゃそうね、正直な反応。
悪気はまったくない、誰も。むしろ心配してくれているのよね。

でもさー、ほとんどの人の反応が同じだと、心の声が漏れそうになる。

(なにがやねん。大丈夫かどうかは、私が知りたいわ)

いったん落ち着こう、うんうん。
言葉をぐっと飲み込んだのち、考え込んでしまいました。
なんて返すのが正解なの??

だって、彼らが生まれてから「小さいな」と思ったことは、
私自身、一度もないんやもん、これは本当に。
むしろあの華奢な嫁ちゃんのお腹に、
こんな大きな赤子が2人もいたことにびっくりして、
あぁ、嫁ちゃんしんどかったねーって。

「・・大丈夫?」の中には「うまく育つ?」とか「障害はないの?」とか、ネガティブな意味合いも、口には出さないけど含まれていることもあり。
経産婦は特に敏感に反応する傾向にあるような。
そりゃまぁ知識豊富だもんね。
「うちの子は3000超えてたけどね」
みたいな話にもっていく猛者もいるし(苦笑)。

「小さいね」に対するベストアンサーはなんなのか。
確かに小さいのは紛れもない事実。否定する気はない。
育ちに不安があるのも事実。
むしろ、こちらから「そうやねん、小さいねん」って
言っちゃうのがいいのかな。
「もちろん心配はあるけど、心配しすぎても
 新米パパ・ママを不安にさせるだけやからねー」って、
さらっと言うかな。

嫁ちゃんも、もしかしたら息子も今、
「小さいね」の洗礼を受けてるのかなぁ、なんにも言わないけど。
今だけじゃなく、双子の成長が周りの子たちに追いつくまで、
今後もおそらく、言われ続けるであろうこの言葉。
(いや、何なら追いつかなくったって別によくね?とばーちゃんは思うぞ)

誰も傷つかない、誰も傷つけないベストアンサーが、
早く見つかると良いなとまじめに思っています。

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