新しい時代の弔いのあり方、本当に欲しい供養品を追い求めて。[ZAYUができるまで①]
ZAYUはどのようにしてできたのでしょう。私たちの想いを届けたく、企画から、開発・製造過程の様々な背景をご紹介いたします。今回は、[商品企画のプロセス編]です。
弔いスタイルの多様化
家族のあり方や価値観の大きな変化、それに伴う弔いスタイルの多様化という社会背景のなかで、「本当にほしい供養品があるだろうか」というのがZAYUプロジェクト開始の動機でした。
株式会社キリフダでは実は長年、霊園や墓地に関する情報サイトや冠婚葬祭に関する情報サイトを運営しているのですが、とくにこの10年は、従来型の墓地に対する需要が大きく変化していくのをまざまざと感じる時間でした。
「死に方」と「弔い方」とに向き合う
しかし、ふと冷静に市場を見てみると、提供されているサービスが多様化し、選択肢も大きく増えているとはいえ、企画・開発チームのメンバー自身が「欲しい」と思える供養品はあまり無いことに気づきました。同時に、選択肢の増えた市場の中で「生活者は混乱している」ことにも気づきました。
弔いは宗教や伝統的慣習に即して行われがちなものですが、冒頭に触れた「家族のあり方や価値観の大きな変化」を受け止めるだけの思想や考え方、弔いのあり方のビジョンが示されていないのです。
市場調査や消費者調査も慎重に重ね、葬送の近現代史も研究し、開発メンバー全員で「死に方」と「弔い方」とに向き合い議論を重ねて「私達の提案」である「自宅納骨」の考えを確立していきました。
2つの理念
ZAYUは洗練されたデザインに囲まれて生活している人々の審美眼に適うものを作る、つまり骨壺の見た目の解決をすることと、弔いの方法の新しいコンセプト「自宅納骨」を伝えていくことで供養に関する不安や悩みを少しでも解決すること、この2つを理念に成立しています。