【考察】価値の対価
日本人は価値の捉え方が歪なように感じます。
ここ数年、通信料金が高いという感想をよく耳にします。しかし、私はそうは感じません。
私は通信速度が遅いときにストレスを感じます。私は一人で努力しても通信速度を早めることはできません。したがって通信速度を早めるためにお金をかけたいと考えます。
通信速度を早めるためには、通信事業者が設備投資をしなくてはなりません。事業を行うための人件費等もかかりますし、事業を継続するための利益も必要です。
何が言いたいかといえば、より良いサービスを求めればコストがかかることは必須だということです。
しかし、日本人の多くはより良いサービスを求めますが、その分の費用払うことを嫌います。その結果、事業者が顧客を確保するために過酷な価格競争に陥ります。こうした流れは終いに事業者の労働環境の悪化を招くことにもつながるでしょう。
もちろん、競争原理は重要です。しかし、事業者側は不当なコストカットによる無理な競争への参入をしないことが重要です。また、消費者側はサービスの質と価格が比例関係にあることを理解することを改めて認識する必要があります。