気になったこと(3)
前回、前々回の記事でも述べたが、私は現在塾講師として働いている。
塾には小学生から高校生まで多くの生徒が通っている。私がこれまで担当してきた生徒数は、一時的に担当した子も含めて、ざっと4,50人くらいだろうか。これだけの生徒を担当していると、無断で休む子もいる。
ある時、先輩講師の方からこんなことを言われた。
君は生徒が無断で休んでも、顔色ひとつ変えずに対応できてすごいね。
その時は有難い褒め言葉だと感じたが、今になって考えるとそこまですごいことなのか?
僕は、勉強はやりたい人がやりたい時にやればいいと考えている。
確かに、勉強をすれば視野は広がるし、自分が何に興味があるかも把握できるかもしれない。
しかし、誰もが上昇志向を持ってるわけではない。視野を広げて、外界と繋がろうとする者もいれば、平凡に生きたいと願うものもいるだろう。さらにいえば、上昇志向を持つものでも、気分が乗らない時もあるだろう。
また、誰もが勉学(国数英理社)に興味があるわけじゃない。芸術やスポーツだってある。
であれば、「勉強はわざわざ強制するようなものでもないだろう。」というのが僕の考えだ。
ただし、無断欠席をする子供達に心に留めて欲しいことがある。それは、『君たちが無断で休んだ時間は、他の誰かが無駄に過ごした時間でもある。』ということだ。
生徒が時間通りに来なかったとしても、先生側は「遅れてるだけで来るかもしれない。」と構えている。中には、授業のためにしっかりと準備をしている先生もいる。無断で休むということは、先生側にこれらの時間を無駄に過ごさせているとも言えるだろう。
今回のことでの僕の意見としては、
わざわざ強制してまで勉強をさせるつもりはないが、休むならそれ相応の覚悟の下で休もう。
これに尽きる。