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何を捧げ、生きようか 〜政治と闘争について【断想】

政治は闘争だ。

僕には言い切るだけのそう言い切るだけの確信を生む知識も経験もないから、昔からよく言われるこの言説を信じているというほどでもない。
が、尊敬するある方が「政治は闘争だ」と強く仰っていたのを聴いて以来、どうやらそういうものらしいとは思っている。

確かにこれまでを振り返れば、政治とは闘争の歴史である。

私たちは今日、多くの権利を享受している。
自由権。平等権。

それらは先人たちの闘争の末に獲得されたものである。

さすれば、闘争という荒々しい響きを僕たちは甘受する他ないように思う。

だが闘争、それは血塗られた過去でもある。
私たちが生きるこの社会は、多くの屍の上に成立している。
人類は血を捧げ、闘争し、より善い社会を目指してきた。

僕たちはいまでも血を捧げねばならないのだろうか。
二度の大戦の惨劇を目にしても尚、闘争の覚悟は命を懸けることでしか成し得ないのだろうか。

より善い社会を本気で目指そうとする時、
私たちは一体何を捧げればよいのだろう。

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ざわけん/大澤健
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