見出し画像

会社で自分の価値を発揮しやすい環境を作るには

私は現在29歳(社会人7年目)です。大学を卒業後、2回転職をしており、現在の会社は3社目です。
前回、「自分の価値を発揮しやすい会社の選び方」について記事を書きました。私のキャリアの概略についても書いていますので、ぜひこちらも読んでいただきたいです!

会社に入社できたとしても実際に仕事をするのはこれからですので、入社後の振る舞いも非常に重要です。
今回は前回の記事で書いたような、「自分とは逆の能力を持つ人が多い職場」に入社できた後に、「どのように振舞えば価値を発揮しやすい環境をつくれるのか」について書いていきます。

入社後の振る舞い方のポイント4選

自分とは逆の能力が多い職場ですので、気を付けるべきポイントはいくつかあります。以下を気を付けて行動しないと、自分の苦手な部分だけが悪く目立ってしまい、得意なことを活かす前に、ただ仕事ができない人と思われてしまうので注意が必要です。

①苦手なことも、「頑張れば普通くらい」にできるまで努力する

それができたら苦労しないという意見は一旦横に置いて説明します。
私は営業職から事務職になりましたが、今思えば事務能力は皆無でした。ショートカットキーは全然使えない(冗談ではなくctrl+C,V,Pくらいしか使っていませんでした)、エクセル関数もsum,average程度で、vlook何それ、ピボットテーブル??????、差し込みとかそんな裏技誰も教えてくれていない、というレベルでした。面接では堂々とofficeはある程度問題ないです!と答えていましたが、めちゃくちゃ恥ずかしい思い出です。
入社後、最初はできないことを認めることから始まりましたが、あまりにもできなさすぎて、すぐにそんな小さなプライドはなくなりました。上司や先輩に教えてもらいながら、自分でも調べながら業務に必要な資料を作成できるまでにはなりました。中途にも関わらず、事務仕事が全然できなかった自分に対して、仕事を振りつつ成長させてくれた上司や先輩にはとても感謝しています。
1年も経てば、その他社員と比べて「苦手」が「普通」程度になったことで、悪く目立つことが少なくなりました。そうなると得意が良く目立つようになり価値を発揮しやすくなっていきます。

②得意なことの質をあげる

自分の得意なことは周囲が苦手とする人が多い環境に入社しているので、得意なことは任されることが多くなると思います。
私の場合、外向きのイベントで人前で話をすることと管理職の参謀的立ち位置で、全体の業務分担の相談役(なんだその立ち位置)を任されるようになりました。
これはあくまで、その他社員よりも得意というだけなので、世間一般からしたらわかりません。ですが、任されているのであればその質を上げていくことには責任があります。また、同じ資質をもった人に代替されないためにも、得意の質をあげることから目を背けてはいけません。
プレゼンテーションに関する本を読んだり、自分なりに組織論を学んだり、時にアドバイスを求めたりと自分の分野を尖らせていきました。任されることが多くなると、ポジティブな失敗(自分なりに工夫してみたがうまくいかなかったようなイメージ)をすることができるようになるので、ブラッシュアップできる機会が多くなり、より質が高まっていく良い流れができていました。
結果的に、退職直前でも外向きのイベントで前にたつのは自分でしたし、管理職からも慰留されました。

③苦手なことはどんどん頼る

事務仕事が普通レベルになったといっても、本質的に苦手なことに変わりはありません。なので、正直苦手な仕事はどんどん頼っていました。私以外の社員にとって細かい事務処理はむしろ得意なことなので、それほど苦にせず処理してくれます。
例1)
会議で管理職向けに提案する資料(特に多くのデータを提供する場合)などは、必ずダブルチェックを依頼していました。恥ずかしながらセルフでダブルチェックしても、データ量が多いと大概いくつか数字のズレなどがあるので、チェックを依頼していました。私の細かいミスを発見すると、若干嬉しそうに、ここ違っていたよと指摘してくれる方もいました。

例2)
私はデザインが苦手です。外部に向けたイベントのチラシ作りのデザインを任されましたが、まったくデザイン案が浮かびませんでした。そこで、専門学校で授業をしていたことのある人に頼むとチャチャっとつくってくれました。その方は学生向けに見やすい資料を作成することに慣れていたので、自分が何時間もかけて形にもならなかったものを1時間程度で形にしてくれました。

これらの例はお互いにとってwin-winだと思います。頼む方は苦手なことから離れられるし、頼まれる方も得意なことで貢献できます。またいつでもなんでも頼って良いわけではなく、頼るときに注意点もあります。
①本当にその人の得意なことなのか
②頼っていいタイミングなのか
③上司の判断が必要なのか
④最終的な成果物の責任は自分であると認識する
などです。普段から他人を観察し、いわゆる空気を読むこと、そして頼むことにも責任を持つことが必要です。
もちろん誰かに頼る分、得意な仕事は積極的にやりますし、他人のサポートにも入りました。
結果的に、自分が大変そうにしているときには他の人が「手伝おうか」と声をかけてくれるようになりました。「いいんですか、本当に助かります!」と感謝を伝えつつ、積極的に頼っていました。

④組織の地雷を踏まない

どんな組織にも文化があり、その組織では絶対にありえないとされる行動、つまり「地雷」があると思います。明文化されていないケースの方が多く難しいかもしれませんが、ここは感じ取ることが必要です。
1社目は営業数字が重要視される文化でしたので、会議などの公の場では営業数字をあげるための発言以外はあり得ない雰囲気でした。最近しんどいので今週は少しセーブします、なんてことを会議で言ったらボコボコ(精神的に)にされます。常に上昇志向が求められていました。ただ、営業数字には厳しい一方で、寛容な部分もありました。
2年目のある日、私は朝から上司とクライアントにいくという大事な日に、寝坊をしたことがあります。現地集合でしたが、アポイント5分前の上司からの電話で起きたときは、冷や汗の量が半端なかったです。上司がいたので、なんとかクライアントに大きな迷惑がかかることはありませんでしたが、会社に戻ってきた上司に頭をひっぱたかれて激詰めされました。100%自分が悪いので仕方ないです。ただ、会社の文化的に「寝坊」といった、本人の仕事上の能力とは直接関係のないことには比較的寛容でした。もちろんその場では厳しく注意されますし、私も深く反省しましたが、その日以降は飲みの場でいじられる程度で、特に何も言われなくなりました。
会社の文化も要素であると思いますが、おそらくその上司達も似たような経験があるのだと思います。そういう経験を経て今の上司があって、だからこそ若い人の失敗には「自分にもそういう時代があったな」と思っているのだと、今は考えることができます。
変わって2社目は、「遅刻」「寝坊」のような行動が、人としてあり得ないというような空気を感じました。教育関係の業界ということもあったのか、おそらく学生時代から真面目に生活してきた人が多かったのだと思います。幸い私は寝坊はしませんでしたが、遅刻や寝坊を数回繰り返してしまった社員に対しての目線はかなり厳しかったです。自分は過去にしたことがあるので、気持ちはわかるつもりでしたが、そういった行動が「常識」にない人たちにとってはそれだけで、「やばい人」となってしまい、能力に関わらず相手にされなくなってしまいます。

組織の「地雷」は文化にも近いと思います。許されない部分が自分の価値観と合うのかは会社選びにも重要な要素だと思います。

まとめ

自分の経験から、どんな振る舞いをすれば、自分の価値を発揮しやすい環境を作れるのか書きました。
今の職場で、あまり価値を発揮できていないと感じている方はぜひ参考にしていただけたらと思います。
あくまで自分の能力と逆の能力をもつ人が多い職場の場合を書いてますので、自分と似たような人が多い職場にいる人はあまり当てはまらないかもしれません。でも、自分と全く同じ人はいないこともまた確かだと思います。ほんの少しでも、自分はどこで価値を発揮できて誰の助けになれるのだろうか。この仕事は誰に頼んだらより早く・丁寧に・良いものができるのか。そんなことを考えながら仕事ができると、価値を発揮しやすく、働きやすくなるのではないでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。

いいなと思ったら応援しよう!