自分より強い者や勢いに優しく巻き取られ、後先の事など考えず転がされたい時がある。 大抵心が弱っている時だ。
命の最期に医療をどれだけ介入させるかを悩んだ時期があった。 口から自発的に飲食が出来なくなったら、命の自然な寿命なのではないかと思う。 その段階に来たらあるがまま、流れを本人に任せ、静かに見守るのが穏やかな見送りではないかと結論を出した。
ニッポン放送ラジオ、テレフォン人生相談の パーソナリティとして知られている 社会学者の加藤諦三さんの著書をよく読む。 人の悩みに長年回答してきたこと 人の心理の研究を重ねてきたこと 「悩み」「人の心」に触れてきた人の言葉は 的確に心の深い部分に刺さる。 同時に、溜まった毒気がスっと抜ける感覚があり 加藤さんの言葉には何度も助けられてきた。 加藤諦三さんを知ったのは11年前。 X(元Twitter)の、botツイート投稿を見たのが きっかけであった。 当時私は20代前半
「草刈機の音」とGoogle検索欄に打ち込むと、後続に「うるさい」との検索候補が表示される。 「草刈機の音 泣けてくる」と検索しようとしていたため、指が一瞬止まった。 自分が育った土地は田舎だ。 「街」ではなく「集落」で暮らした。 周囲を見渡せば 遠くに青く見える山と、そこに続く牧草地。 見上げれば 遮るものが一切無い広大な空。 人気のない民家を他所に トビやカラスが、川と木々の自然音を伴奏に のびのびと声を響かせる。 そんな、素朴な環境で育った。 圧倒されそうな