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三十路おじさんが選ぶ失恋ソング5選 その2
お疲れ様です。
売れ線J-POP好きのoilです。
そろそろ秋真っ盛り、間も無く冬の始まりも見えてきそうです。
ということで、以前書いた「三十路おじさんが選ぶ失恋ソング5選」の第2弾をお送りしたいと思います。
別に季節縛りとかしてないんですけど、何となく冬っぽい曲が多くなってしまいました。笑
今回も別に隠れた名曲を紹介する気はありません。
僕はメインカルチャーに生きる男なのです。
雪が降ってきた/SMAP
SMAP初期の名曲。
作曲を馬飼野康二、作詞を森浩美が手がけている時点で悪い曲になりようがないよね。
THE・アイドルポップスに切ない歌詞を乗っける90'sスタイルの楽曲が最高にエモい。
また、"雪の降る街 一人で思い出と歩いた"というサビの歌詞の破壊力は強烈。切なさがオーバーヒートしちゃってる。
まだまだ発展途上だったSMAPの未完成感溢れる歌唱も曲に合ってる気がする。特に、中居くんの一歩間違えると裏返っちゃいそうなギリギリの歌唱はやけに胸に染みる。
SMAPって他のジャニーズグループに比べて失恋や切なさを想起させる曲が多い気がする。
クリスマス・イブ/山下達郎
神曲です。これは。
皆さん、一度この曲の歌詞を検索してみてください。
こんなに歌詞が短いヒット曲他にありますか?
"雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう"
"きっと君は来ない ひとりきりのクリスマス・イブ"
この2フレーズだけで主人公の置かれているシチュエーションが痛いほど伝わる。
もちろん、達郎先生の歌唱力・表現力ありきで成立しているんだけど。
最高の楽曲と雄弁に語る歌声さえあれば歌詞なんてこれぐらいのボリュームで十分なんだな、と思わせてくれるすごい曲。
いつかのメリークリスマス/B'z
2曲連続のクリスマスソング。
歌詞なんて不要だ、と言った側から歌詞の良さを語ります。笑
まず、クリスマスプレゼントに"椅子"を選ぶ稲葉のセンスに脱帽。
ネット上ではこのチョイスがバカにされることが多い気がするが、個人的には指輪やネックレスみたいなものは既にプレゼントしてしまっている親密な関係性や、同棲していることを想起させる非常にいいチョイスだと思う。
この椅子を家まで持って帰る下りがあるからこそ、サビの"いつまでも手を繋いでいられるような気がしていた"といういきなり過去形になる歌詞の切なさが活きる。
曲の最後がAメロの繰り返しで、かつての自分のように幸せそうな人が自分の隣を通り過ぎていく、という余韻を残す終わり方も切ない。
最大の問題は、これをシングルでリリースしないB'zの2人のセンスなんじゃないかとさえ思う。
台風ジェネレーション -Typhoon Generation-/嵐
「雪が降ってきた」に続き、2回目の馬飼野康二作曲作。
ミディアムバラードからテンポアップし、後半は
ブラスサウンドが目立つ青春ポップスへ変化する不思議な曲。
斬新なアレンジに耳がいきがちだが、更に素晴らしいのが歌詞。
恋人を故郷に
残したまま旅立つ主人公は
「離れていても きっといつまでも 君のこと思っているよ」と彼女に声をかける。
しかし、「離れたらダメになる」ことを悟りつつも地元に残る彼女の方が主人公よりずっと大人だった、という展開が実に切ない。
曲の終盤、冒頭に出てきた
「街を見下ろす丘」を再び訪れた主人公は彼女が以前(曲の冒頭)から既に自分とは別のもの(≒二人が一緒にいない未来)を
見ていたことに気付く。
そして主人公は彼女に出会い、恋をしたことを
忘れることなく生きていこうと別れを受け入れて大人に近づく。
この主人公が悩みにぶつかり、考え、乗り越えるという描写が実にうまい。
桜木町/ゆず
これ、ゆず史上でもかなりの佳曲だと思うんですけどファン以外の間では影が薄い気が…曲も歌詞も、メンバー二人の歌唱も最強レベルだと思う。
特定の街をモチーフにしているにも関わらず、リスナーの心の原体験を抉るような曲に仕上がってるのはゆずのサウンド作りのうまさたる所以。
歌詞では「桜木町」と声高に歌ってるけど、聴いてる人はみんな自分の心の中にある青春を過ごした場所、大切な人と過ごした時間を思い出すはず。
また、Cメロ"変わり続けてく 見慣れてた街並も だけど今も目を閉じれば あの日の二人がそこにはいる"の部分は歌唱・メロディ共に極上。
この部分が名曲度を一段階引き上げている。
曲自体とは関係ないけど石原さとみってめちゃくちゃ可愛くなったんですね…ご結婚おめでとうございます。
今回はこんな5曲を紹介してみました。
最初の3曲を含め、今回は候補から外したback number「クリスマスソング」や稲垣潤一「クリスマスキャロルが流れる頃には」等、日本で支持を集めるクリスマスソングに失恋がテーマの曲が圧倒的に多いことに何となく国民性が出ている気がします。笑
日本はクリスマスを恋人同士で過ごすことが一般的みたいな風潮があるから、必然的にそうなるのかもしれないけど。
また別れの季節である春頃にやるかもです。