#47 マーケティングとブランディングの重要性
1.マーケティングとブランディングの重要性
先日、福岡のオーセンティックなバーを訪れ、様々なカクテルを楽しむ機会がありました。その中で特に注目したのは、モスコミュールというウォッカベースのカクテルです。このカクテルの歴史と、アルコールビジネスにおけるブランディングの重要性について考察したいと思います。
モスコミュールは実はスミノフというウォッカの会社のプロモーション活動の一環として全米に広められました。ウォッカはロシアが発祥の地で、スミノフさんがその製法を開発したことが始まりです。彼のウォッカはロシアの王室でも愛されていましたが、革命が起こると一族は処刑の危機に瀕し、2代目はフランスに亡命しました。その後、スミノフのウォッカはアメリカの実業家によって北米で販売されることとなり、モスコミュールというカクテルを銅のマグカップで提供するマーケティング戦略が行われました。
また、別のカクテルであるスカイボールもスミノフ社がプロモーションしたもので、銅のマグカップを使用して提供されることが特徴です。このカクテルもシンプルで飲みやすく、ブランディングの力で広まっていったと感じました。
アルコール業界ではブランディングが非常に重要です。例えば、LVMHグループはルイ・ヴィトンやドンペリニヨン、モエシャンドンといった高級ブランドを持っていますが、これらの商品の原価は低いものの、ブランド力で高額で販売されています。日本では原価を基に価格が設定されることが多いですが、ブランディングによって価値を高めることの重要性を再認識しました。
商品の価値は、その製品自体の質だけでなく、どのようにブランド化されているかによっても大きく変わります。これは、アルコール業界だけでなく、多くのビジネスにおいて共通する考え方であり、私たちはその力を正しく理解し活用することが必要です。
2.観光地に影響を与えかねないドラマ
今回は私がオススメのNetflixのドラマを一つご紹介します。
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