#142 松本人志さんの件について
1.松本人志さんの件について
今回は、長らく表舞台から姿を消している松本人志さんについてお話しします。性加害疑惑の報道が大きな話題となった時期もありましたが、最近ではその件を取り上げるメディアが減り、事件も次第に風化しつつあると感じます。松本さんは現在も裁判を続けており、目的は金銭的な賠償というよりも名誉回復にあると考えられます。こういった裁判では、通常、裁判所から和解案が提示されるケースが多く、今回もその流れがあったと推測しています。
私も過去に損害賠償請求訴訟で相手と和解に至り、金銭的な解決を行った経験がありますが、この種の訴訟では法的な駆け引きが非常に重要です。週刊文春の担当弁護士である喜多村洋一弁護士は、法的手段を多用し、効果的に訴訟を進める手腕を持っていると感じます。かつて私の案件でも、喜多村弁護士の戦略により訴訟が競業禁止の問題に抵触し、訴えを取り下げざるを得なかったことがありました。週刊文春はこういった「カード」を複数持っており、今回の松本さんの件でも似たような法的戦術が取られた可能性があります。
今回の性加害疑惑は刑事訴追されていないことも影響し、法的な境界線が曖昧でした。このため、双方が明確な決着を望むよりも、曖昧な形での和解が最善策と判断されたようです。実際、和解が成立したのは10月で、最終的な発表も「誤解があった」と双方が無難な表現に落ち着きました。金銭的な支払いもなく、結果として双方の痛み分けとなった格好です。しかし、この件で最も利益を得たのは、やはり注目度を維持し続けた週刊文春でしょう。
松本さんは復帰を目指しているとされていますが、現代のメディア環境においてそれは簡単ではないでしょう。同様に不倫で騒がれ、メディア復帰が難しい渡部建さんの例を見ても、松本さんも同じような厳しい状況に直面していることが分かります。さらに、今回の件で影響を受けて活動が制限されているスピードワゴンの小沢一敬さんも、メディアの風当たりが厳しい現状に苦しんでいるようです。これらの事例は、社会がどれほどメディアに左右されやすく、またその影響がビジネスや個人のキャリアにどれほど大きな影響を与えるかを如実に物語っています。私たちは、こうした状況下でどのように自己のキャリアを保ち、再起を図るかを慎重に考えなければならないと感じます。
2.新たなエンタメの可能性
以前、北九州市戸畑区にある寿司店「照寿司」と「WAGYUMAFIA」とで画期的なコラボレーションイベントを行いましたが、今回はその話を元に、新たなエンターテインメントの可能性についてお話します。
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