#70 昨今の円安とロケット製造
1.昨今の円安とロケット製造
今回はロケット製造と円安の影響について話しましょう。最近の国際情勢、特に戦争や円安は、ロケット製造に大きな影響を与えています。原材料の高騰や供給網の問題は経営にとって大きな課題です。
原材料費の高騰は、金属価格の上昇や上海港のロックダウンによる物流の遅延から生じています。これらは、汎用材料やマイコンなど、必要な部品の調達を困難にしています。円安により、原材料費はさらに上昇していますが、これはロケット打ち上げサービスの価格競争力向上にもつながっています。ロシアとウクライナの戦争は、ロケット打ち上げ市場にとって大きな追い風です。これにより、ロシアやウクライナからの打ち上げ需要が我々に流れてきています。また、政府としても、国内の衛星打ち上げ能力を見直す動きがあり、民間ロケット企業への投資が期待されています。
一方で、金融政策による日米の金利差が円安をもたらしており、日本のインフレ率はアメリカに比べて低い状態です。これが為替レートに大きく影響しています。私たちインターステラーテクノロジーズは、衛星打ち上げロケットの開発を進めており、円安の恩恵を受けるためにも、早急な打ち上げが求められています。
ロケット産業は国家安全保障の観点からも重要であり、外為法などの規制の影響を受けやすい業界です。しかし、現在の国際情勢や金融環境は、ロケット産業にとって大きなチャンスとなっています。円安の影響は複雑ですが、この機会を活かし、引き続き頑張っていきたいと思います。
2.アートが世界に与える影響とは
今回はチームラボの社長、猪子寿之さんと話した、アートの持つ力と現代社会における視野の限界の話です。
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