まだ、江戸時代のような暮らしが続く 長久手に生まれる ~ふるさとの自然を残したいと思い立つ~
昭和21年早生まれ。世は戦後高度成長期を走って走ってかけあがる時代、
4人の子どもを次々と亡くしたため、
生きているだけで喜んでくれる両親のもとで育つ。
東京オリンピック(昭和39・1964年)までは、
冷蔵庫も車も耕運機もなく、
味噌も醤油も着るものもなんでも手作り。
とにかく人力の暮らし。
田植えをする母に苗を投げるだけで
「猫よりましじゃなぁ」と喜んでもらった。
そんな田舎暮らしが嫌で、
18歳になると意気揚々と大都会名古屋の商社に入社。
時間=コストのモーレツ時代の幕あけとともに
サラリーマン生活がスタート。
仕事はもちろん、
見るもの聞くもの食べるもの、とにかく初めて経験することばかり。
すごいスピードで変化する世の中を大いに満喫しながら、
忙しさにひっくり返るような毎日の連続。
やりすぎて身体をこわし休職。
約1年後に復帰したが「歯車」であることに疑問をおぼえ、
15年走りつづけた会社を退職。
この人生の大転換には、療養中、
地元の消防団で活動し
地域の人から「ありがとう」と言われたことも大いに影響している。
そして、区画整理とともに消えゆく田んぼや雑木林を見て、
ふるさとの自然を子どもたちに残したいと思い立つ。
今日はこの辺で。
お付き合いいただきありがとうございました。