ギターのある暮らし#14 小指の存在
最近は、小指が気になっている。
ないとバランスが悪い気もするけれど、実際のところ日常では、指切りする時ぐらいしかメインで活躍しない。
そして、小指の弦を押さえる力が弱いのだ。
小指ってどうやって意識してたかな、と考えてしまう。
手が大きい人は、薬指でカバー出来そうな距離も、私は小指に頼りたい。
届かないから(笑)
「小指の音が上手くならないんですよね」
「ひたすら練習ですね!それしかないです。」
たまたま革のワークショップで出会ったおじさまが、ギターが弾けて、今はバイオリンを練習していると言うので、つぶやいてみるとそう言われた。
職人仕事をしていると、
時々、コツは何かとか、ちゃちゃっと出来る方法を教えてください!とか、
料理の時短方法のような技があるのではないかと聞かれることもあるけれど、自分では根気以外の何物でもないと思っているので、
「特にないです。」としか言えないのですが、
楽器も同じかもしれない。
有名なピアニストもバイオリニスとも、あんなに上手なのに一日何時間も、休日なく練習している。
同じところを何度も何度も弾くらしい。
職人仕事だって、毎日毎日何時間もやっているからこそ、向き合っているからこそ上手くなる。
練習する事、繰り返す事が苦痛でない
これが1番の才能なんじゃなかろうか。
つまらないと思われがちな基本を人の2倍、3倍繰り返せると必ず身になることを、仕事の経験上、私は知っている。
もともとそんな繰り返しが苦にならない才能がある人もいるけれど、
大半は、どうしたら繰り返すことが苦しくなくなるかを考えている。
ついつい、曲が少し弾けるようになると曲ばかりを練習しがちだけれど、クロマチック(半音階)的なスケール練習もちゃんとしていかなければなぁと小指を見つめている昨今です。
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