2022年 葛糸チャレンジ
2022年 葛糸チャレンジ。
前回の葛糸チャレンジは日本式(発酵)2020年かな。
今回はラオス式の生引きで。
●葛糸について
マメ科のつる性植物。
根から採取できるデンプンがくず粉。
ツルはカゴなども作ることが出来る。
昔は葉を飼料にしていた。
生薬(花︙葛花。根︙葛根。葉︙葛葉)
葛糸は、ツルの部分の表皮に近い所にある、維管束。
●使用する道具
スクレーパーのようなもの
水
平らで表面が滑らかな水に強い板(小さくても可)
根気
●繊維を取る手順
1葛の葉を落とし、ツルを集める。
2節で切りそろえる。
3皮を剥ぐ。なるべく少ない枚数にする。1本のツルから2枚程度が好ましい。
4水に漬ける。
5スクレーパーで裏からパキッとさせ、裏面を擦る。良い個体はそれだけで緑の部分と繊維がわかれる。
(ならないものもある。その場合はそのまま裏面を擦っていく)
6白い繊維が取れたらOK。緑の肉の部分がついている場合は水をつけて板の上に置き、スクレーパーで力を入れず、削ぎ落とす。
(まずは裏面からこする)
7乾かして完成。
●ポイント
・3節目くらいからが良い。柔らかすぎると繊維は取れず、硬すぎると肉付きが良くて大変になる。
(発酵させるタイプも硬い木質化したものは、うまく繊維が取れないことが多い)
・節はない方がよい。スクレーパーに引っかかってうまくできない。
・表皮、繊維、☆、芯の順になっていて、☆の部分の肉が古くなるほど厚くなる。
・良いものは裏側から軽く引くだけで、繊維と表皮に分かれる。
・表皮はどの部位でも軽く擦るだけでOK。力を入れると繊維が切れる。
●まとめ
個人的な見解だけど、発酵させるより生の方が繊維が強い気がする。
ただし、ゴミと言われる部分が多く出る。
ラオスでは削り落とすことはしない。品種が違うのか、部位を選んでいるのかと思う。
カラムシの手法を少し取り入れてやってみた。
剥いだ後に、水に1日くらいつけておく方が作業がしやすいような気もする。
取りすぎ注意。永遠に続く作業になる。
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