メレンゲ、そして思いがけない猫との出会い
メレンゲ菓子には少し身構えてしまうところがある。
モンブランの土台になっているときはいいのだが、単体だと苦手な場合があるのだ。
美味しいとは思う。ただちょっと甘すぎる。甘い物好きであるものの甘すぎるものは遠慮したい私にとって、メレンゲは”甘すぎる”判定されがちなのだった。
お砂糖の代わりとしてコーヒーなどと合わせると最高なのかもしれない。でもコーヒー飲めないしな……意外と甘々に引っ張られて飲めるかもしれないけれど。
他にメレンゲ菓子で思いつくのはマカロンである。
これまた積極的には食さないが(見た目は大好き)、以前お土産でいただいたマカロンラスクは美味しかった。どこのだったんだろうと調べたところ「ダロワイヨ」というメーカーで、なんと1802年パリ創業という老舗も老舗だった。
ヴェルサイユ宮殿で食膳係だったダロワイヨ家が「宮廷の味を家庭でも楽しめるように」という信念のもと起ち上げたんだとか。そんな歴史があるなんて思わなんだ。マカロンのラスクなんてあるんだ〜、なんて軽い気持ちで食べちゃったわよ。
マカロン生地なので甘さはあるが、二度焼きされてサクサクになっており食べやすさがアップしていた。フランボワーズ味だったので酸味が効いていたのも功を奏したのかもしれない。そうだ、メレンゲ×酸味が勝利のカギじゃないか? 何に勝とうとしているかわからないけども。
しかし冒頭で述べた通り、モンブランの土台になっているメレンゲは酸味皆無なのにもかかわらず問題ないのだ。これ如何に。
マロンペーストや生クリームの濃厚さあるが故にメレンゲの甘さが中和され、むしろその軽さがちょうど良いバランスを生み出しているのだろうか。自分のことと言えど、味覚と好みはよくわからないものである。
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ちなみにダロワイヨの公式サイトを訪問した際、ポール&ジョーとのコラボ商品が真っ先に目に飛び込んできてときめいてしまった。猫ちゃんのイラストに淡いカラーリングのパッケージ。全商品可愛い。特に丸缶、いや「ミャオ缶」が欲しい。名称もいちいち可愛いかよ!
待て待て。『夜は猫といっしょ』という漫画ともコラボしているぞ……えっ、紙袋の中でゴロンしている猫ちゃんデザインのスクエア缶可愛いんですけど!!こっちにします!!(?)えーん、欲しいよう……北海道の送料、スクエア缶よりも高いよう。
最終的に猫に持ってかれてしまったが、これを発見できたのもメレンゲのおかげである……よし、綺麗に締まったぞ(本当に?)。
(というか、ダロワイヨの公式キャラクター?のジョセフィーニャがそもそも可愛い。このメーカー、私の好みすぎてヤバい。ヤバすぎて口調もヤバくなちゃった。)