ツナとパンの親和性、および卵の有能性。
ハード系のフランスパンはあまり食べないのだが、数少ないお気に入りがある。
それは某パン屋さんで売っているツナと卵入りのフランスパン。
玉ねぎのような形のパンの中にツナと細かく刻まれたゆで卵がたっぷりと詰め込まれており、半分に割るとこぼれてきそうなほど。
ここで重要なのは、ツナ卵サラダではなく、あくまでもツナと卵だということ。
卵が下でツナがその上にのっかり、トッピングにマヨネーズがてっぺんにちょこんと蓋をするような感じでトッピングされている。それぞれが自立しながらも、手と手を取り合っているチームプレイが非常に美しい。
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ツナとフランスパンの相性は言わずもがな。というかフランスパン以外のパンでもツナは合う。なので、ここで改めてツナとパンの親和性を確認しておきたい。
まずツナには旨味が凝縮している。
そしてこういったパンに使われる場合は油漬けの場合が多いだろうから、その油分も一緒についてくる。これによってコクが出ると同時に文字通りパンとの潤滑油にもなってくれるのだ。
さらにソーセージやハムと違ってフレーク状になっているため、噛み切れずに中身だけがずるっと無くなってしまうこともない。パンとの絡み具合も良い。食べやすさ・味ともに優秀なのがツナなのである。
一方フランスパン単体との相性で言うと、ツナの油分をハードな質感の生地がガッチリ支えているという印象がある。
バゲットにオリーブオイルをかけるという食べかたがあるが、フランスパンとツナの関係もそういうことなのではないだろうか(?)。
しかしこれだけだと味に尖りが出てしまう。そこで登場するのがゆで卵である。
油脂感なしにマイルドさを加えてくれるのは卵の真骨頂といったところ。しっとりとしたツナに対して黄身と白身のもふもふ・プリプリな口当たりも見逃してはならない。
しかし油脂感がないのも面白くないもの(わがままだなあ)。そこで登場するのが、かの有名なマヨネーズ様だ。
噴火口に蓋をするようにちょこんとのせられたマヨネーズによる酸味とガツンとしたコク。そして焼かれたことによる香ばしさがアクセントになる。これに抗える者は、かなりの猛者に違いない。
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フランスパンを使った惣菜パンは他にもベーコンポテトやオニオン、チーズなど様々あるが、個人的にはツナ卵が1位だと思っている。
豪華さもありつつバランスの良さが光る構成で、長らくお店の定番商品になっているのも頷ける味わいだ。
とはいえ、その某店ではベーコンと黒胡椒が入ったフランスパンも同じくらいのベテラン選手。きっとベーコンフランスにも同じくらいのファンがいるということなのだろう。
……はい。両者が共存する、平和な世界からは以上です。
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