いつかまた、サンモリッツへ
ラヴィット!のオープニングトークで石田さん(NONSTYLE)がサンモリッツを紹介していて、懐かしさのあまり一人でニマニマしてしまった。
サンモリッツとは難波にあるカレーとコーヒーの専門店。ここを教えてくれたのが何を隠そうNONSTYLEのお二人だった。
もちろん直接なんてことはなく、今は無き月刊誌『お笑いポポロ』で紹介していた。販売年は2006年。私はリアルタイムで購入したわけではないものの、それでも10年以上前に出会っていたのは間違いない。
NONSTYLEが掲載されている号は持っていないほうが少ないんじゃないかというくらい集めたが、偶然にもこのサンモリッツ号(船かな?)は三本の指に入るくらいのお気に入りである。
思い出アルバム&ナニワグルメレポートという内容もさることながら、このときのビジュが素晴らしいのだ。特に表紙の石田さんが可愛いんすよね……ちょっと長めの前髪を分けている感じもまたよき。
今よりもさらに細身だった彼が紹介していたお店。
あれから今日に至るまで数々の美味しいものを食べてきたはず。なのに再び紹介してくれるなんて。
以前から石田さんの根っこは昔から変わっていないんだろうなあ、とは思っていたものの、サンモリッツの回を見て改めてそう感じたのだった(誰目線な話で恐縮です)。
*****
実は私も1度だけサンモリッツに行ったことがある。
当時はまだ「推し」という言葉はなかったが、中身は今も昔も同じ。好きな人が身につけているものが欲しくなるし、好きな人が好きな食べ物を食べたくなる。サンモリッツのカレーはまさしくそれだったし、そもそもカレー好きなのでなおさら興味がわいた。
高校卒業間近くらいだっただろうか。初めて家族と道外に旅行をした。行先はもちろん大阪である。
初めてなんばグランド花月に足を踏み入れ、初めてNONSTYLEを生で見た。上手側の前のほうに座っていたため、見上げると石田さんの顔がよく見えた。
もう随分前の話なので朧げになってしまっているが、知っているネタだけどやっぱり面白かったこと、目の前にNONSTYLEがいることが不思議でならなかったこと、嬉しすぎて終始目を輝かせ微笑むだけで、笑いの量に全く貢献できなかったことは覚えている。あとは当時お気に入りだった白のレースキュロットを履いていたことくらい(一応の白意識)。
興奮冷めやらぬなか念願のサンモリッツへ。ただ残念ながら、店内の雰囲気も何を食べたのかも覚えていないのだった。
なので現在私の頭にあるのは、雑誌の中でカレーを食べる石田さんと、店員さんとの3ショットでサムズアップする石田さん(カレーは?)、そして今日見たラヴィットでの石田さ……じゃなくてカレーである。
よほど観劇が刺激的で嬉しかったんだろうなとは思うものの、やはり美味しかったはずのものを覚えていなのは悔しい。もう一度足を運んで、しっかりカレーを写真に収めつつ、感想をしっかり記録しておきたい。的確に味の感想を話す彼を見ながらそう思ったのだった。
〈追記〉
3ショット写真はサンモリッツではなく、もう1つのお店「がんこラーメン十八代目」でした。そしてサンモリッツを紹介していたのはなんと井上さんというまさかの事実。
ラーメンよりはカレーかな、と自分の好みを優先したのだろうか……。しかし石田さんも常連だったらしいし、なんなら彼が井上さんに教えたらしいので無問題ですね(?)。