私の頭の中の○○
昨晩部屋の掃除をしていたら、昔使っていた懐かしい時計が出てきた。デジタル式のシンプルなものだったので長らく愛用していたのだが、いつか使わなくなりそれっきりのものだった。案の定電池が切れていたのでちょこっと入れ替えてやるときちんと時を刻み始めた。折角だし使ってやるかとリビングのよく見えるところに置いてみると、やはりシンプルなものはどこにでも馴染む。「あら、いいじゃない」と思わず私の中のデヴィ夫人も目覚めたところでご機嫌なまま就寝した。
今朝、のそのそといつものように起きてきた私はリビングでコーヒーをすすり時計に目をやる。なんといつもより20分も早く起きたようだ。その割に目覚めもよく、良い一日の始まりにふさわしくホットサンドなんか焼く余裕もできてしまった。「あら、いいじゃない」と二人目のデヴィ夫人。
優雅な一日の始まりついでに、スマホで占いでもみるか~と思ったら、あれ?時間が?20分も?進んでいるよ?と私の中のいっこく堂が叫び始めた。20分間記憶がなくなったか?それともタイムリープ?まさかホットサンドに睡眠薬が仕込まれて20分間寝てしまった?様々な可能性を考えつつも「走れ!」と私の心の中のももクロが歌いながら手を振り出したところで我に返る。結果なんとか始業には間に合ったのだが、帰宅後もう一度時計を確認したら20分遅れていた。
私の中の和牛川西が「もうええわぁ」と一言つぶやいた。
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