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Youtubeショートのスワイプを止める方法

暇と退屈の倫理学の前半部分を読んで、自分の中で疑問だった人間の原動力についての解の一つを授けてもらった気がしたので書いておきたい。
それに付随して、最近流行っているその原動力をハックするような仕組みのサービスについての抗い方もメモ。

動きたくてしょうがない

暇と退屈の倫理学の前半部分に以下のような記載があった。(※解釈違ってる可能性有)

  • 人間はもともと遊動民であり、その性質は今でも変わっていない。その遊動民たる潜在能力は遊動生活における多くの課題解決に用いられていた。そして、それらの課題解決はとても心地よいものであった。

  • しかし、あるタイミングの環境変化によって”貯蔵”の重要性が増すようになった。徐々に遊動することが難しくなり、定住ノウハウ(農業、居座る場所をキレイに保つという掃除・トイレ革命)を蓄積し定住せざるを得なくなっていた。

  • 定住化した今においては、元々遊動民であった潜在能力が持て余されるようになり、それら潜在能力の持て余しが文明の原動力(消化できないと暇になる)になった。

  • 遊動民は物理的移動によって持てる能力を消化していたが、定住民は心理的な空間を拡大し複雑化し、そこを移動することで持てる能力を適度に働かせている。

出典:暇と退屈の倫理学

Youtubeショートをスワイプする原動力

YoutubeショートやTiktokにおける「脳にとっての超常刺激であるため、やめられなくなる」みたいな論について、納得はできるが、その刺激を求める原動力の部分についてはピンとこれずにいた。
ただ、「遊動民は物理的移動によって持てる能力を消化していたが、定住民は心理的な空間を拡大し複雑化し、そこを移動することで持てる能力を適度に働かせている。」ということで考えると、スマホもYoutubeもTiktokもさかのぼればテレビも書籍も「心理的な空間の拡大化・複雑化の方法」でYoutubeショートをスワイプするということは「そこを移動することで持てる能力を適度に働かせている。」という解釈ができるのではないかと思う。
ということは、スワイプの数は心が旅したがっている強さとも言い換えられ、スワイプできていることは原動力がある証。あとは方向性だけ…

Youtubeショートのスワイプを辞めたい時

上記の理論から考えるとスワイプの原動力は「遊動民的な潜在能力」であるため、その方向性を変えるにはYoutubeショートのスワイプに代わる

  • 物理的な移動

  • 心理的な移動

のどちらかで潜在能力を満たしてあげる必要がある。

物理的な移動は短期効果で考えると、定住場所(家)から物理的に移動する何か、長期効果で考えると定住場所(環境)を変える何かが考えられそう。
心理的な移動は種類が多すぎて正直わからないが、心が拡大・複雑化するスワイプ以外の何かという観点で掘っていく他なさそう。

ぬるっとした結論だが、原動力の源がわかれば、ハックなんかに負けずに抗って生きれる気がする。
探そう、自分にとっての「心の旅」。あと後半部分も読もう。

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