絶対に明日は2番の女
いい加減慣れればいいのに、今日も朝から逆方向の電車に飛び乗る、もー!と思う。
今日から運勢の変わり目だと聞いた、星をなめてかかってきた人生、今年は信じる、星に祈るばかりである。
駅についてからめちゃくちゃ走る、走ったのひさしぶりやなと思うがやっぱり走るのはしんどくておもろないので合わん、と思う、明日は絶対に2番乗り場から乗る。2番、2番。
上司と仲直りをする。
わかってくれたようでよかったし、無礼を謝ったのはよかった、できた大人の上司に甘えてしまって言いたいことを言ったのはダセェ、ダセェが言わずにはいられなかったのだ、理解をしようとしてくれた上司にありがとうございます、と言う。
仕事終わりに婦人科へ、引っ越したので数年ぶりのところである、2年前仕事が全くできなかった受付けの女の子が今も働いている、仕事ができるようになっており、いいぞ、と思う。
ここの先生はさっぱりしていて明るくてちゃんと話をしてくれるのですき、ありがとうございます、と思う。
カレーを作る、カレーはいいぞ、炒めて炒めて炒めて、せっかく炒めたやつをひったひた、びっしょびしょにしてぐつぐつぐつぐつやる。
思い切り辛くする、煮ている間に副菜でブロッコリとえびを色々する。
そういえば、と次の日の弁当の準備も一気にする。
出来上がったカレーをガツガツ食べる、とりあえず気分を盛り上げるために、お、おいしすぎる!と叫んでみるが正直おいしすぎることはなく、まあまあである、めっちゃ普通。
しかしながらめちゃくちゃひさびさのカレー、おかわりまでする、満腹でぼんやり。
そうすると先日買った資格の本と電卓がこちらをじっと見ている気配がする、視線をめちゃくちゃ感じるがわたしはそちらを見ない、でも視線を感じる、わたしはとにかく今カレーを食うてまどろんでいるんだからじろじろ見ないでよね!ただの本のくせに!と差別的な発言、自分が購入した本に対してヒステリックに怒り散らかす、気のおかしな人間。
絶対に2番、と呟いて就寝。
なんだか喉が痛い。嫌な予感。