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解禁!ビートルズ2023年★ニューリリース

ポール・マッカートニーがBBCのラジオ番組で「ビートルズの最後の新曲が年内に出るよ!」と語ってから4ヶ月。
2023年10月26日、やっとビートルズ公式からそのアナウンスを聞くことができました!
6月にその "The Beatles final song" の存在が明かされ、一度は「9月にリリース!?」とザワついたことがありましたが、その後ぱったりと続報が途絶え、全世界を揺るがすローリング・ストーンズの傑作を横目に「うちのボーイズの新作はどうなってるの…?」と寂しい気持ちで過ごしていましたが、遂にその全貌が明らかになりました。

※ 楽曲は11/2にリリースされました!公開された Now And Thenについてはこちらの記事をお読みください。


Now And Then

ビートルズ最後の新曲 "Now And Then"

まず、ビートルズ最後の新曲がリリース!!
なぜかはっきりとタイトルが明かされることなくここまで来ましたが、我々ファンの予想通り、タイトルもジョンのデモから変更されることのないまま、"Now And Then" でした。

解禁はなんと来週、11/2(木) 日本時間23時です!
アナログ、カセットなどのパッケージ版の発売は翌日11/3(金)となっています。
ジブリの最新映画『君たちはどう生きるか』が事前にまったく告知をしないことで話題になっていましたが、ビートルズもアナウンスから1週間後というスピードリリースで「われわれに宣伝期間など要らぬ。」という宮崎駿スタイルを取ってきました。
でもアナウンスまで結構じりじり待ったので、さくっと数日後に手に入るというのは嬉しい気もするけど、「早く聴きたいな」という気持ちをもう少し長く温めさせてもらっても良かったかも…、などと複雑なファン心です。

フォーマットは、7インチ・12インチのアナログ盤(カラーヴァイナルあり)と、最近流行りのカセットテープ!(可愛すぎ!すぐに売り切れちゃいました!)
あと、先行で解禁となるDL版です。
なんと新曲のシングルCDでのリリースはありません!思い切りました。

そして両A面のカップリングは、ビートルズの1962年のデビューシングル "Love Me Do" の2023年Remix 音源となっています。
これはパッケージで持っておかなければ…と思わされる内容です。

お値段はビートルズ・ストアでアナログ盤は¥2,357〜(税込)、カセット¥2,200(10/26現在在庫なし)ですが、日本国内盤は輸入盤より発売が2週間ほど遅くなります。

Now And Thenの生い立ち

ビートルズ最後の新曲 "Now And Then" は、ジョン・レノンが生前に残したデモテープをもとに、ピーター・ジャクソン監督のチームが "The BEATLES : GET BACK" 製作時に開発したマシンランニングの技術 "MAL" を使用し、ノイズを取り払い、ジョンのボーカルとピアノを抽出し、そこにポールのボーカルとベース、リンゴ・スターのドラム、そしてアンソロジー時に収録していたジョージ・ハリスンのギターを重ねています(ポールとリンゴは今回リリースに合わせて2022年に再度レコーディングを行っています)。
それにより、アンソロジープロジェクトの時にはノイズが酷すぎてリリースが叶わなかった "Now And Then" がビートルズの最後の新曲として爆誕することとなりました。

赤盤・青盤 - 2023 edition

7月にマジシャンのペン・ジレットが彼のポッドキャストで「ジャイルズは赤盤と青盤のリミックスもしてるんだぜ」と暴露してしまいその存在が世に知れ渡った『赤盤青盤ー2023年版』のリリースも、このたびビートルズ公式から正式にアナウンスされました。

赤盤青盤は1973年のリリースから今年でちょうど50周年の記念の年となります。

赤盤青版のパッケージについて公式から明かされた内容は次のとおりです。

The BEATLES Red&Blue 2023edition

まず、LPは赤・青それぞれ3枚組で、1973年にリリースされた各2枚組に、赤・青とも追加トラックが収められた3枚目が新たに加わります。

一方CDは2枚組となり、既存の楽曲とLPの3枚目に収められる予定の追加曲がひとまとめになって収録されます。
つまりCDは、オリジナル赤盤青盤と枚数は同じ2枚だけど、曲目・曲順・総時間が変わってくるということになります。

この "赤盤青盤-2023edition" の音源は "Now And Then" の翌週11/10(金)リリースとなります。
価格は、3枚組みのアナログ盤が各税込¥11,786〜(税込)、そして2枚組のCDがそれぞれ¥3,881〜(税込)です。
また、赤盤青盤合計6枚のボックス・セットもあります。

赤盤青盤2023の内容

では、内容を軽くご紹介します。

赤盤2023edition

こちらの赤字の楽曲が今回新たに赤盤に追加となるトラックです。
「G」 と書いているのはジョージボーカル曲です。
赤盤はトータルで12曲が追加となり、これによりやっと赤盤にジョージの曲が3曲入ってきます!

"Twist And Shout" や "Roll Over Beethoven" などのカバー曲、そして昨年発売された REVOLVER-remix盤 からも力作が何曲か入り、さらに "You Can’t Do That" なんていう渋曲も入ってきます。
残念ながら、隠れた名盤 Beatles For Sale からの追加曲はありませんでした。
今回、赤盤ではほとんどの楽曲でジャイルズ・マーティンによるリミックス(デミックス)がなされているようです。
特に超初期曲の "Love Me Do” や "She Loves You" がどんな仕上がりになっているか興味津々です。

青盤2023edition

一方の青盤は、青字とピンクで記載した9曲が新たに追加され、うち、最後の一曲は新曲 "Now And Then" となっています。
オリジナルの青盤ではホワイトアルバムからの選曲がずいぶん少ないなと思っていたので、そこから何曲か追加されていることに加え、個人的には "Hey Bulldog" が入ってきたのが嬉しいポイントです。
赤盤に比べると曲数は少なくなりますが、青盤も今回のリリースに合わせてリミックス楽曲がいくつか含まれています。

オリジナルの赤盤青盤の曲目リストに忠実でボーナス盤をつけてくるアナログ盤か、もしくは追加音源も一緒くたに年代順に並べてみました!というCDか、好みによってどちらを選択するか変わってきそうです。

どっちも買わせる戦略とも言えるかもしれません。
さすがクリスマス商戦にリリースするだけあります。
グッズも含めて情報量が多すぎてわたしも現在混乱状態です。
発売までほとんど日がありませんが、大いに楽しく悩まれてください。

まとめ

以上、2023年10月26日(木)日本時間22時に解禁となったビートルズ公式からのニューリリースの情報を簡単にまとめてみました。

ポールが「どうしてもジョンともう一度歌いたい」という執念を温め続け、世に出ることとなった「ビートルズ最後の新曲」。
ジェフ・リンがアンソロジー・プロジェクトの時にジョージのギターを残してくれていて、リンゴが新たにドラムを叩いてくれて、ジャイルズがPJ監督のAI技術を使うことで叶った新しいビートルズの楽曲です。

ジョンが残してくれたデモに、本当にたくさんの人の思いとエネルギーが注がれ、ビートルズがファースト・アルバムをリリースしてから60年目の2023年にこうして新曲とニューアルバムを迎えることができることは本当に幸せなことだと思います。

個人的には "Now And Then" のリリースに合わせてアンソロジー・プロジェクトで制作された "Free As A Bird" と "Real Love" の2曲もリミックスして一緒に出してくれたらいいなと思っていたんですが、それは叶わなかったようで少し残念な気もしています。次回きっと…!

また、これらのアナウンスと同時に "Now And Then" のトレイラーも公開になりました。

かなりエモーショナルな内容で、ビートルズに出会えてよかったと思わせられるビデオです。

こうなると、ミュージック・ビデオも気になります!
アンソロジーの新曲2曲のMVも素晴らしいですし、昨年もREVOLVERから "Taxman" や "I'm Only Sleeping" , "Here There And Everywhere" など素晴らしいMVがいくつも誕生しています。
今回のビートルズ最後の新曲 "Now And Then" も、きっと新進気鋭のアーティストとコラボした美しくエモーショナルなビデオが制作されるのではないかと期待しています!

公式のアナウンスまで紆余曲折ありましたが、というか「本当にリリースされるの?」っていうくらい沈黙が続き奇妙な感じもありましたが、こうして当初のポールの発言通り2023年のうちにリリースされることが今度こそ明らかになりましたので、あとはその発売の日を心待ちにするだけとなりました。

最高のクリスマスプレゼントとなりそうです。
「ありがとうビートルズ♡」の気持ちでいっぱいです。

このリリースが私たちビートルズファンを癒し、そしてまだビートルズを知らない誰かが初めてビートルズと衝撃的な出会いをするきっかけになるといいなと願っています!

サポートしてくださると、もれなく私が喜びます♡