【創作BL小説】箱庭の僕ら 1話
I find "Hikaru"
俺は、夕陽が沈むのが見える高台の街に住んでいた。都内からほど近いニュータウンで、キレイで便利で治安も良かった。坂を上るのは苦労したが、普段は高台の上で生活が完結していた。スーパーもコンビニも、学校もその高台にあったから。僕は結構この街が気に入っていた。
後に友人となる光は、近所に住んでいた同じ年の男の子だった。学校は同じだったけど一緒に遊んだ記憶はなく、前髪は目の下まで伸びていて、顔が良く見えない。いつもうつむいていて、なんだか目立たない影の