時間を買う
晩ご飯は配達業者経由のカレーとスタバのデリバにした。
私はカレー担当、
パートナーはスタバ担当。
パートナーを登録紹介したら1800円割引チケットがもらえるから
やってね、と頼んだ。
遅々として進まない登録に、愚痴愚痴と鬱陶しいくらい愚痴をいいつつ
結果登録できず現金となった。
何年スマホいじってるんだ。やれよそれくらい。
と、私の中の火山が吠える。
前置きはさておき。
私の担当は、私と同じ年くらいの女性だった。
支払いはPayPayで済んでいるので、受け取るだけで終わりなのだが、
私は女性を呼び止めて、チップを現金で渡した。
「え?いいんですか?」
という女性は、チップをもらったことがないような風情だった。
「いいんです。収めてください。ほんの気持ちですから。
ありがとうございました」
と、笑顔で伝えると、女性は何度もお辞儀をして次の仕事へと行った。
パートナーはスタバ商品を持ってきてくれた男性に現金払いと
チップを渡したが、
「はいこれ。どうも」
と、ぶっきらぼうに渡していた。ダメじゃん。きちんと感謝をもって渡す、だよ。
私は、時間を買う。
私のために時間を使ってくれた人に、仕事報酬外のチップを渡す。
電子マネーで会社経由でチップを渡すと記録に残る。
そうではなく、残さないチップをいつも渡している。
それは、私がしてもらったら嬉しいことだし
私のためにしてくれた人への感謝のかたちなのだ。
最低、ワンコイン。余裕があれば日本銀行券。
飛行機での移動もそうだ。
高いぶん、時間は早く着く。その差の時間をお金で買っている。
新幹線が早くなったので今は新幹線が多いけれど
それでも「夜行バスがあるじゃない」という娘たちにも
「私は時間を買っているの。だから新幹線か飛行機でいいの」
と、伝えていた。今はコロナがあるから行けないけど。
昔。
初めて仕事現場についたときに管理者が言った。
「私達は始業時間にはいったら、立ってるだけ、動いてるだけでも、
さらさらとお金が入ってくるのです。それに見合うだけ技術を駆使して
お仕事に励んでください」
いまでも忘れない。
時給で表現されていることがおおいけれど、
分給なのだ。基本は。
当時の私は分給13円だった。
今、200円で働いている。
副業は、製作なのだが、技術料として「何分で作ったか」を換算している。
時は金なり。
そうして得た報酬を、私のために時間を使ってくれた人に
チップとして心付けを渡す。
渡せば、また自分のところにチップとして戻ってくる。のだ。
最後に。
今日使わせてもらった写真のまんなかに
にっこり笑顔があるのに気づいた人はいるだろうか。
にっこり。