RIZIN23「元谷友貴vs魚井フルスイング」

(WIN)元谷友貴 vs. 魚井フルスイング(LOSE)
3R 2分19秒 S(タップアウト:フロントチョーク)

んんんんん・・・、魚井選手にはもっとガンガンに攻めていって欲しかったなぁ、とも思いますが。

試合のマッチメイク的に、魚井選手が打撃の主導権はあったと思うので、もっと攻めた方が勝ちに繋がったのでは。

気になったのは、セコンドの指示。
これも、試合を見返してないので、その時の記憶のみですが、

「アッパーから、アッパーから!どんどん打って大丈夫だから!」

というような指示がありました。


MMAではヘッドハンターが多いので、アッパーから入るのは戦術としては面白いですし、良い選択肢だと思います。

野球でいうなら、フォークボールを主体に投げるような感じで、ボールカウントは悪くなるが、痛打はされない、というようなものでしょうものでしょう。選択肢としては間違いではないですし、試合前の作戦としてはアリだと思います。

ただし、試合中の指示としては疑問が残る。

まず、第一ラウンドの終わりに、このアッパーに対して、膝蹴りが入り、テイクダウンに取られる。

野球の例えで続けるならば、フォークボールに狙いを絞られ、痛打された状況。

それなのに、2ラウンド目以降も、「アッパー打って!どんどん打ってもカウンターないから!!」(うる覚え)というセコンドの指示。

1ラウンド目を第一打席目と考えよう。

1球目、フォークボール
2球目、フォークボール
3球目、カーブ
4球目、フォークボール
5球目、ストレート
6球目、フォークボール(ライト前ヒット)

となったとして、じゃあ、2打席目、フォークボールから入るか?

という事です。

確か試合は、アッパーに対して何かを合わされて寝技になって元谷選手が勝ったんじゃなかったかな。


別にセコンドを責めたいわけでもなく、これは格闘技における事前作戦の失敗の典型のような気がします。まぁ、全体的な事、というより、自分自身への戒めということが近いんですが。


事前作戦を作った場合、対戦相手のレベルが高いと、その作戦に対して対応策を試合中にとってくるわけです。

作戦を組み立てるならば、対応策を取ってきた場合を踏まえたうえで、作戦を考えないといけない。そうしないと、逆に事前にたてた作戦に、自分自身が取り込まれてしまうわけです。


これがねぇ・・・

自分に当てはまるわけですよ・・・


勉強させてもらいました。