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リストカットって結局かまってちゃんでしょ?という人

※リストカット肯定派の意見です。見たくない方は他の方の素敵noteをお読みください。








お恥ずかしい話ですが、私は10代後半の頃から長らく

手首を刃物で切る行為をしていました。

きっかけは単純明快、毎日死にたい気持ちだったからです。


毒親へのやるせなさ、将来の夢を絶たれた絶望感、最愛の彼女が別の人と結婚してしまった虚無感。


もう全部が嫌で、人生終わりにしたくて。

けど叫ぶことも暴れることもできなくて

全部を自分の中に閉じ込めていたら、誰に教わるでもなく、自然とそうなっていました。



もしかしたらこれで死んでしまうかも…という希望と

真っ赤な血が沢山流れるのを見るのは妙な安心感があり

しばらく夢中になっていました。

誰にも言ってませんが、タバコを辞めたのもリストカットを始めたからです。

1度ハマってしまうと、もっと、もっとと傷が深くなり、回数も増え、一種の趣味のようでした。もちろん他人に話したことは1度もありません。


そういう変な『趣味』をしていると、私のネット周りには同じ人種がどんどん集まってきます。

・多重人格者(3才の女の子になった時にメール文打ててたのでおそらく嘘)

・同性愛者

・自殺願望者

・精神疾患持ち


皆精神的にネジの外れた人たちで、ちょっとでも親身になるとこちらまで疲れました。でも一緒にいると少しの安心感を得られたのも事実です。


ネットには沢山の情報が転がっていて、

私は『真面目に勉強をして』

リストカットを覚えました。


〇〇の会社の製品が切れ味がいい。

医療用のメスが一番。

分解して裏側を使うといい。

ぬるま湯に浸しながらやるといい。

脇の下を切れば沢山血が出る。

血管に沿って縦に切るのが正解。


色々情報を仕入れては試しを繰り返して、常に二の腕や手首はボロボロでした。

正直、比例するかのようにワクワクしました。

私はリストカットに至るまでの過程で苦しんだのであって、

リストカット自体で苦しんだことは今の一度もありません。


長々と何が言いたいのかと言いますと、

世間が気持ち悪がるこの行為も、救われている人が少なからずいますよってこと。


リスカ痕がある女は地雷だとか、ファッションでやってるとか、どうせ死ぬ気はないくせにとか、親にもらった身体を云々とか。


正直まとはずれというか、自分の知らない世界をドヤ顔で批判するその姿、吐き気がします。


流石に大人なので、今でも極力人に見えないよう、夏でも長袖を着るなど配慮はしますが、そこまで異様に見られないようにもしたくないので、割と自然体です。

この傷跡も含めての私です。

周りも大人なので、見てみぬふりをしてくれています。(たまに不躾に質問してくる人もいますが)


私の腕の傷より、親から付けられた心の傷の方が深いし痛いんです。

皆さんの周りで、そういう痕のある人を見かけた場合

どうか本人が話すまでそっとしておいてあげてください。

中には人に心配されたい、話を聞いて欲しいという思いでリストカットに及ぶ人もいます。

皆共通しているのは、いきなり『よし、手首切ろう』っていきなり思ったわけではなく、そこにたどり着く過程があるんだということ。


切ったという事実だけを切り取り、他人を攻撃するのはやめましょう。





余談ですが、実家暮らしをしているとき、父にリストカットがばれたことがあります。

父は酒で焦点が定まっておらず、ぼそっと

『お前がそんなんする必要ないやろ…』

とだけ、ぼそっと言い、そこからその話題は無しになりました。


数年後に他県に住む叔父に

『手首を切ってるらしいな』と唐突に諭されました。

父から聞いたそうです。

叔父が『そういえば、なんかあいつが手首切ったりしてるみたいやけど俺にはなんかよくわからん。代わりになんとかしてやっといてくれ。』って笑ってたと言っていました。


丸投げとはさすが、毒親の鑑ですね。(拍手)





自分には何ができるのか、色々な仕事に就きましたが、いずれは執筆だけで生きていこうと思っているしがないライターです。