02.夕凪(feat. 日高大地, GOMESS & Rui Fujishiro)
背伸びをして腰の痛みを確かめる
0を1にする行動に生を費やす
道には多くの車 影を操る
風もない部屋のカーテンが揺れる
懐かしさと経験が私の袖を引くが
記憶が映る水たまりを飛び越える今日
下向き 独り言を唱えているうちに
生きていく意味を傷つけて築いた
「これしか無い」と言いながら忘れかけていた人
弾くたびに奮え 響かせる糸
ランプに照らされて透ける血管を
数える指が足りないから あなたに頼る
死して転がった蝉を弔う鈴虫
意図は無いと分かっていながらも とても美しい
凪の音がこの世に存在しなくとも
私の命が世界を飛び 届け出す
過去の繋ぎ目が肌を通して突き刺さる
ボトルの中を浮かぶボートの大脱出
「灯台守に貸した太陽を返してもらいたい」
願っても光の速度は一定に進む
意思疎通以外の言葉の行方は
一体 どこにあるのか探している冒険家
永遠の無い終末のこの世であっても
一瞬に感じよう 永遠とか過去
少しずつ 悲しくなる一方
少しずつ 変わっていく日常
町外れ 夕凪に意思が伝わった
意味もなく辿った 波沿いの波形
ちょっと待ってよ
1人残してみんなどこに行くんだよ
戻れない過去から止まったまま未来
好きとか嫌い以外にもあった生き甲斐
言い聞かしてきたんだ たくさん踏む地団駄
だけどもう時間だ かじかんだ 喜怒哀楽
あの日とあの日を繋ぎ合わせ揺れる
なぜか崩れる この声は意思に移せる
空の高さや 海の声は遠のき
明かり灯した命 また1人
ろう溶け 処方箋 今繋ぎ合わせ
罪を償う 少なくも儚く
過去の繋ぎ目が肌を通して突き刺さる
ボトルの中を浮かぶボートの大脱出
「灯台守に貸した太陽を返してもらいたい」
願っても光の速度は一定に進む
意思疎通以外の言葉の行方は
振り返る頃には振り切ってしまっていて
永遠の無い終末のこの世であっても
炎は燃え続けていた
光 俺の光は何処に何処に
目を開けばそこにいやそこに
何もない中に何もない
だから何 なに 何?
止めた足 明日は水たまり
“溜まりまだ乾かないつもり?“
積もり積もった痛み
その痛みは心を溶かし
透過しようとするがしかし
俺は目を閉じて歩く 怖いもの見たさで
満たされない心の浜辺に打ち上げられた
何かの部品をそっとポケットにしまい
お終いまで描かれない悲劇を想像してしまう
たった一陣の風が花を散らした夜 流星が
闇を切り裂きながらあの空みたいな海に墜落して
星よりも大きなクジラの死体が海上に跳ね上がり
俺は闇よりも汚い光を見た
過去の繋ぎ目が肌を通して突き刺さる
ボトルの中を浮かぶボートの大脱出
「灯台守に貸した太陽を返してもらいたい」
願っても光の速度は一定に進む
意思疎通以外の言葉の行方は
水面に消えては表れる海月の傘のよう
永遠の無い終末のこの世であっても
そこにいた痕だけが残り続ける
深い空に潰された事実が歪な
生命を閉じ込め 我が物にした
信じ抜く気持ちを情熱に変え
夕暮れの凪に両手を差し伸べる
高い海に恵みを 偽りにも愛を
これできっと大丈夫 きっと大丈夫
いつか星になる 砂つぶを拾い集め
どこか遠いとこへ 鳥のように飛んでいく
青く澄みわたる朝空に夕暮れを重ねてみれば
夢と同じ色をした世界の終わり
Produced by zama
Piano & Composed by Rui Fujishiro
Lyrics by zama, 日高大地, GOMESS
Mixed by zama
zama - LOUNGE
01. CLAIR
02.夕凪(feat. 日高大地, GOMESS & Rui Fujishiro)
03.仮住まいの街(feat. GOMESS)
04.手帳
05.膵臓(feat. 藤本九六介)