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ドライバー上達編 9

 ここ10年でいろいろなドライバーを変えて来ましたが、未だにしっくりくるドライバーはありません。もしかしたら一生しっくり来る事は無くなってしまったのかもしれませんね。私のスイングも今の道具に合わせて変えては来ましたが、昔のスイング感覚がどこかで入って来てしまうのかもしれません。今でも思いますが、ヘッドを大きくする事が本当にドライバーを簡単にしてくれたのかが疑問です。ヘッドが大きくなる事で飛距離が出るようになった事も疑問です。
 今のドライバーは振りにくくパワーがいります。パワーがないと全く飛ぶ気がしません。
 このサイズからゴルフを始めた方にとっては当たり前のことですが、前のサイズを知っていると何とも疑問が出ます。さらに言うとアイアンとのマッチングが悪くなってしまいました。ドライバーとアイアンの感覚のズレが大きくなってしまいました。

続きを書いていきます。

 ドライバーの感覚が良くなってくるとドライバーが割れてしまい次を探さなくてはいけなくなります。この繰り返しでは、毎回苦労してしまうのでやはりドライバーのスイング感覚を変え、現代クラブに合ったスイングに変えるべきだと思いスイング改造に取り組む事にしました。
 この時すでにゴルフを始めて10年ぐらい経っていました。気持ち的にも試合に出て良い結果を望めませんでしたし、レッスンの方に移り始めていました。
 ただ良かったのがレッスンをしていた練習場が休憩時間にボールを打ってよかったのでスイング改造する時間とボールを確保することが出来ました。
 最初に考え方として現代クラブに重要になった事がフェースターンを抑えて、ハンドファーストでインパクトを迎えると言う事でした。この感覚が無いと全くコントロールが効かなかった事と、飛距離が出せませんでした。
 もともとヘッドを思い切り振ってヘッドを走らせる感覚でスイングしていました。この中でのスイング感覚にハンドファーストといった感覚はなくどちらかと言えばハンドレイト気味にインパクトを迎えていました。この時に手首が甲側に折れないようにアームをローテーションさせてスイングしていました。
 それをアームローテーションをしないようにスイングする事と、手首が甲側に折れないようにスイングしなければいけませんでした。その為にはインパクトがハンドファーストになっていないと折れてしまうので必要でした。手首が甲側に折れるとクラブヘッドが当たり負けを起こしてしまい飛ばないのに曲がるといった現象になってしまいます。
 先ずは手首を平側に折る感じのインパクト、肩のターンを入れて開き気味にインパクト、腕を振らずに体のターン意識でスイング。この感じにインサイドからスイングしないとドローボールにならないので、インサイド感覚を足しました。球筋としては低く右に出て戻ってくるドロー系の球筋になります。
 今までとは全く逆の事をして行く感じです。それも当時は動画とかありませんから、自分の感覚のみを頼りにやって行くしかありません。球筋を見て自分で判断して感覚と合わせるしかありませんでした。
 しかしこの感覚ではゴルフになりません。なんせ腕やクラブを振った感覚がありませんから飛ばないのです。体を回転させるだけで飛ぶはずありません。クラブを振らなくてはいけないのです。
 なのでこの感覚に腕振り感を出すと、さらに低いフックになりました。右に出る事は無く、いきなり左に飛び出て左に曲がりました。そこでインパクトゾーンをパターの様に腕を動かして振った感覚を出していけば、スイングスピードは少しは上げれましたから感覚的にはありでしたが、右に出て右に行ってしまう事が多々あり何とも難しく感じました。
 そこでグリップを今までスクエア感で握っていましたが、それをフックグリップにしてターンせず、横からグリップをボールにぶつけるとか、スイングする感覚にしてみました。すると右に行く事は減らせれましたが球は低いままになりますから、今度はアッパー気味に入れてインパクトロフトを増やしてインパクト。これで完璧みたいな感覚は出来ました。

 当時のゴルフクラブの変化に対応して行く中で、世界のプロゴルファーも変わってきました。
 基本的にはスタンスを広めにとって、前傾浅めの立ち気味、フックグリップでフラット軌道でフェードボールを持ち球で攻めるといった感じです。
 しかし私はどうしてもドロー系の球筋が好きで、ものすごくこだわっていました。なのでこのスイング感覚だと練習場では出来ましたが、コースに出るとやっぱり上手くいかずプッシュが多く、右を嫌がれば低いフックになってしまいました。 そして何よりアイアンのコントロールと当たりが悪く、常に当たりが薄くトップの様な感じしか出なくなってしまいました。
これが繰り返されると、自分に合っていたと思っていたはずのドライバーさえ疑いたくなってしまい、でかヘッドのシャローの方がやっぱり簡単に球が上がるのではないかと。簡単に上がりさえすればそんなにアッパーにスイングしなくても良くなり、アイアンとの感覚も同じ様になればコースでのズレも少なくなると。
 ほんとこの頃は道具やスイングを変えばかりいました。スイングや道具を変えた瞬間はなぜか良い方に進むのですが、すぐにおかしくなってしまいました。
 周りのプロやコーチに聞くとスイングを変えない事の方がよくて、変えすぎてしまうと余計わからなくなってしまうと。私も変えたいわけでは無くて、完璧と思った時からなぜか当たらなくなってしまうから、戻そうとか、もっとこうかなああかなと取り組んでいるうちに変わってしまうのです。
 結局この練習場でレッスンしている間には自分の答えは出ませんでした。
 ただ不思議だったのが私がレッスンしていた当時の生徒さん達は、なぜかドライバーが得意な方が多くドライバーで困るという感じにはなりませんでした。私も生徒さんに伝えている様にスイングしているつもりなのに、なぜか私は全く上手く出来ませんでした。
次回に続く。


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