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ドライバー上達編 6

 ドライバーの進化にともなってスイング論が変わって来たとよく言われます。もちろん私もそれは感じます。
 始めた頃と今では、フェースターンがナチュラルにかかりにくくなってしまいました。それでもアイアンとの兼ね合いもありますから、全く以前と違った感覚でスイングする事は難しです。
 ドライバーの変化についていくのと、感覚を変化させていく事に抵抗があった選手がいた事は良く聞きました。

 続きを書いていきます。

 アームの使い方を聞いて練習していくうちになんとなく安定的にドローボールが出るようになって来ました。
 ナチュラルにかかる感じまでにはなれませんでしたが、少しの意識で上手く打てました。周りの人に聞くとそんな意識がないという人も多かったのですが、私としてはそれしかできませんでした。
 同じ球筋を打つにしてもプレーヤーによって感覚は異なるものだと感じていたので、何が正解かはあまり考えないようにしようと決めていました。
 自分の感覚と、他から見たときの印象や動きが変でなければ、それなりに出来ている事にしていました。

 このアームローテーションの練習が私のゴルフのレベルを一気に上げてくれたと思います。
 身体を使わず固定して、回転せずアームだけでボールを打ったり、素振りをしました。
 スタンスを閉じて手だけで打ったり、スタンスを広げて打ったり、片足で立って打ったりと徹底的に手だけで打つ、アームだけで打つ練習をしました。
 なので私のスイングは身体感覚が無く、手で振り上げて手で振る感覚のみでラウンドしていました。

 飛距離も方向性も安定して来た頃に70台が出ました。ゴルフを始めて1年半経った頃でした。
 ドライバーの安定がスコアに直結していました。ショートゲームはメチャクチャでしたが、ドライバーとアイアンで70台が出たと思います。コースもトーナメントコースで7000Y超えていましたから、ショットは安定して来ました。

 その感覚のまま学校を卒業し、アメリカでゴルフを学び日本に帰国しました。

 そのアメリカに行く前ぐらいからドライバーのヘッドが徐々に大きくなって来ました。

 ミズノから300S、ツアーステージからX500、テーラーメイドから300シリーズ300、320、360のサイズのラインナップが発売されました。他のメーカーからもサイズアップのヘッドが発売されドンドンと大型化が進み始めました。
 アメリカにいるときにも最新モデルがドンドン発表されていきましたが、サイズの大きさが売りになって来ました。

 日本に帰国したときはまだ250CCサイズのヘッドを振っていましたが、帰国して私も320CCのヘッドに変えました。ちょうどこの時に高反発と言われるヘッドも出て来て、私も高反発のヘッドを使っていましたが物凄い飛距離だったと思います。
 当時研修生だったコースに行くと今では考えれないところまで飛んでいました。

 シャフトもリシャフトする事が普通の事となって来ましたのでリシャフトして振りやすさを求めていました。

 しかし飛距離と方向性がマッチしていたドライバーが割れてしまいました。当時の高反発ドライバーは練習量が多くなるとよく割れたものです。割れた時は同じモデルがあれば交換してもらえましたが、無いと新しいモデルに変えてもらえたり、追い金を払って買い換える事が一般でした。
 私は同じモデルもありましたが、追い金すれば新しいモデルに買い替えれましたので、せっかくならと新しいモデルに替えました。
 そのモデルサイズは380CCで、前のモデルよりも大きくなりました。そのモデルも高反発でしたから飛距離的にはそこそこでしたが、前のモデルのような飛距離にはならなっかたと思います。変えて飛ばなくなってしまったと感じていたと思います。

 そしてこのサイズになってからコントロールがまた悪くなってしまった、コントロールができなくなって来たと記憶しています。そして何より降りにくくなったと感じていたと思います。
 当時はドライバーのヘッドが悪いとかシャフトが合わないとか、あまり気になりませんでしたし練習すればまた慣れるだろうと考えていたと思います。

 特に酷かったのが雨の日です。雨が降るとボールが滑るといった感覚で、どスライスになる事がありました。理由は分かりませんのでフェースがオープンでヒットしている事だと思い、少し早めに閉じに行くとドロップフックみたいな球が出ました。

 どちらにしてもコントロールが悪くなってしまいました。

 ドライバーが変わると感覚は変わってしまいますから、練習しないといけませんが、この頃から練習しても良い感覚がつかみにくいとは感じてました。

 周りのプロや研修生仲間も振りにくいや、飛ばなくなった。私の感じていた雨の日が予期せぬ曲がりをするは感じていました。皆なんとかコントロールしていましたが、それでも振りにくさは感じていたと思います。

 ただこの感覚とは逆に曲がらなくなったと言っている仲間もいました。
その時は分かりませんでしたが、当時慣性モーメントが大きくなり曲がりにくいとも言われてはいました。私にとっては全くそんなふうには感じれませんでした。

 当時の雑誌には、ドライバーの大型化に伴ってスイングが変わるとか、ドローではなくフェードが安定とか、飛距離もフェードが飛ぶ、パワーフェードで飛ばすとかいろいろ言われ始めていました。
 確かにドライバーが苦手だった周りの研修生も、ドライバーでカットスライスばかりだったのが、曲がり幅の少ないスライスになっていき、飛距離も私が到底追い付かないとこまで飛ばせる様になっていきました。
 成績もフェード系の球筋が持ち球のプロや研修生が上位になっていきました。

 しかし私はドローボールにこだわって練習していましたから、全くゴルフが難しくなってしまいました。

次回に続く


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