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スイング創り ゴルフクラブの話 6

前回までにゴルフクラブが変化、進化してきてもそんなにゴルファー全体の変化には繋がっていないと話しました。

その事について説明します。

私が始めた頃はヘッド体積が230CCぐらいで総重量も340gでそれなりの重さでした。そのクラブを振るには必ずアームローテーションとフェースターンが必要と言われその練習がメインでした。アームローテーション無しフェースターン無しだとスライスがヒドくOBだらけでとてもラウンドどころでは有りませんでした。

しかしヘッドが大きくなるにつれてアームローテーションやフェースターンを抑えるスイングがはやり始めます。さらにヘッド構造的にも重心距離が長くなったせいか、ヘッドがターンし難くなりました。この事がゴルフを簡単にしてくれるはずだったのですが、逆に難しくしてしまったと考えています。

アイアンとドライバーが全く別物になってしまったからです。

当時フェースがターンし難くなった事で、アームローテーション無し、これはテークバックの時から無しでシャットにあげる、フェースがボールを向いたまま上げてそのままトップ、切り返し、ダウンインパクトまで、そのままが良いという理論が流行りました。アームは何もしないという感じです。確かに理論的には正のですが、アイアンとのマッチングが悪すぎて、ドライバーは良くてもアイアンが全くもって機能しないという感じになってしまいました。

アイアンも変化が進み大型化、低重心化、になりました。しかしドライバーほどの変化にはなりませんので、アイアンなりのスイングになります。
やはりアイアンはダウンブローであったり、ハンドファーストといった形になりますが、アームローテーションが無いと当たり負けを起こしてしまい、飛距離が出なくなってしまいます。ヘッドスピードが上がり切らないとアイアンは打てないのです。

ここでドライバーとアイアンのスイングのズレが生じてしまいました。
ローテーションし難いドライバーとローテーションし易いアイアンでスイングが異なってしまうのです。

ゴルファーというのは練習の時ドライバーとアイアンの比率がアイアン6〜7割ドライバー3〜4割になると考えられます。なのでアイアンの調子が良い感じになって来ます。そこで感じるのがドライバーもアイアンのように打てたら良いと感じてしまうところです。

しかしできないのです。全く別物だからです。

次回に続く

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