![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/118179795/rectangle_large_type_2_343bc884ca036eda8522f4a9901ca442.jpeg?width=1200)
レッスン生と私 初回
今回から今までに私がレッスンで印象に残っている事をもとにどの様に考えたら上達するのか、何故上達しないのかを書いていきます。
上達する生徒としない生徒の違いは練習量によりますが、練習量が同じだったとしても結果は異なってきます。センスの問題もありますし、考え方の問題もあります。いろいろな理由の中で自分に何が足りてないかが理解できれば、上達は進みます。
それでは書いていきます。
先ずは体験レッスンからです。
古い記憶の方からたどっていきます。
私がレッスンを始めたのは15年程前です。岐阜県にある大きな練習場でした。奥のネットまで270Yぐらいの広さです。
そこで体験レッスンを受けに来てくれた女性です。
年齢は20代で、初心者。ゴルフクラブは持っていましたがコースには出た事がありませんでした。
何度か練習はしましたが、女性の悩みは距離が出ないという事でした。
その練習場のネットまで届かないという事です。
本人は運動神経も良く、今までどんなスポーツもこなせれたのに、ゴルフは上手くいかないとの事。
話を聞いた時、私としてもとてもネットに届くはずがないと言いたかったのですが、世界中探せばいないこともないので、「流石に難しいと思います」としか言えませんでした。
奥のネットまで270Yある訳ですから、男性でもほとんど届きません。
早速スイングを見ますと言って打ってもらいました。
飛距離は一般的な女性よりは飛びましたが、それでも150Y程です。レッスンは2回打席だったので150ぐらいでしたが、キャリーだと130Y出ていたかどうかだったと思います。
とりあえず飛ばない理由や、スイングのズレを指摘し形と感覚を伝えました。
そして打ったもらいましたが、150Yぐらいは変わりません。
すると「スイングが良くなったのに飛ばないのは何故ですか?」
「もちろん振り慣れてもらわないと行けないのと、練習は必要です。」
「このまま練習して振り慣れたら300Yは飛ぶ様になるのですね。」
私も苦笑いしながら、「流石に300Yは無理だと思います。」「何故300Y飛ばしたいのです?」
「300Y飛んだらすごいと言われたので」
なるほど。
「日本中探しても300Y飛ばせる男性もいませんよ。」「ドラコン選手やトッププロの数名いる程度です。」「女性なら多分いないと思います。」
そう伝えると、「でも飛距離は力じゃないのですよね。」「飛距離の出し方のコツさえ教えてくれたら300Y飛ばせるのですよね。」
「コツが有る無しにしろやっぱり無理だと思います。」
「何故無理なんです?」
「何故と言われても。」
私も困ってしまいましたが、300Yが無理な理由をハッキリ示す事ができませんでした。感覚的に無理としか言いようがありませんでした。
体験レッスンが終わり少し残念そうに帰っていきました。
その後300Y飛ばない理由が分かったのか、諦めたのかはわかりませんが300Y飛ばせる様にはなっていないと思います。経験的に理解したとは思いますが。
体験レッスンをすると、飛距離のことはよく聞かれます。
300Y飛ばしたい。250Yでいいから飛ばしたい。
全く無理とまで言えませんが、ほぼ無理です。明確な理由はありませんが無理です。
他のスポーツで考えたとします。
100mを10秒台で走りたい。
野球ボールを150キロで投げたい。ホームランを打ちたい。
水泳、テニス、バスケ、バレー、卓球、自転車どんなスポーツでも成績や記録を考えた時、感覚的に無理だと、出来ないと分かると思います。練習しても無理な気がすると思います。しかし何故かゴルフは出来る気がする人が多くいます。それも練習せずに。何故かコツがある様に考えられています。確かにコツの様なものがあるかもしれませんが、練習して何度も反復しないと出来ません。
ただ出来ると思って練習することは重要です。
スコアの事でも「どうしたら70台でラウンド出来ますか?」
「練習すれば可能性はあります。」
「どのくらい練習すれば良いのです?」
「70台でラウンドできる様になるまで毎日です。」
「そんなの無理です。」
「70台でラウンドするコツはありますか?」
「ありません。」
こんな会話の中でレッスンプロやインストラクターが「あります。」と答える事があります。もちろん入会してもらうためです。入会して練習してもらえれば可能性が上がるのですから良いことではあります。
ゴルフとはどんなゲームなのかと、コツなど無いと理解してもらう事が必要です。
重要な事なのですが、感覚的に出来る出来ないを感じてもらう事です。
この感覚が上達する人としない人の差です。これが分からないと出来ない事に取り組む事になってしまいます。
出来ない事に取り組んで、何故出来ないのだろうと悩んでいる方がいます。
明らかに上達の妨げになっています。
そしてゴルフが嫌になってやめてしまう方もいます。非常に残念です。
逆の方もいます。
出来る事なのに出来ないと決めつけていたり、やりたくないという方もいます。
この感覚的なことがゴルフが上達する過程で重要になってしまいます。
結局、感覚的に上達するのかしないのかが決まってしまう事になってしまいます。
決断を良くする感覚を磨く為には経験が必要になってきます。
経験を磨く為には練習とラウンド回数が必要なのです。
そして経験からできる事と出来ない事を判断していくしかありません。
以上です。