ドライバー上達編 8
ドライバーの進化に伴ってスイングが変わったり、飛距離や球筋が変わっていきますが、変化に対応して行くのは本当に大変です。ゴルフクラブというのはゴルフを楽しむことにとって、良くも悪くも影響させ過ぎです。
続きを書いていきます。
ゴルフを初めて7〜8年経った頃のドライバー不振には何とも苦労させられました。それは20年経った今でも苦労させられています。ドライバーが変化して行く事で簡単になるどころか私にとっては難しくなるばかりでした。
コントロールが悪くなり飛ばなくなる。そして球が上がらなくなるという事でドライバーの気持ち良さは全く無くなってしまいました。
ゴルフクラブの評価に、重心深度が深くなり球が上がりやすいとか、重心距離が長くなり球が曲がりにくくなったと書いてあっても私にとっては真逆の効果しかありませんでした。
当時はどんな道具を使ってもあまり変わらないと思っていました。
しかし研修生仲間や、プロからいろいろ試打させてもらっていくうちに何故か打ちやすく感じるドライバーと違和感しか出ないクラブがあることに気がつかされました。
ただ不思議だったのが同じメーカーの同じスペックでも振りやすさが全く異なっていました。なので試打したとしても同じ結果にならない事がほとんどでした。
何を選んだら良いかわかりませんでしたが、とにかくこだわったのが球の上がりやすさです。球さえ上がってくれたらコントロールと飛距離は出せる気がしていました。
球の上がりやすそうなスペックで、ロフト多め、重心深度深め、シャフトのしなりが大きく先調子でヘッドが上を向きやすいを選択しました。
しかしこれが全く逆で、全く上がりません。理由はその当時はわかりませんでしたが、理論上上がるはずなのに全く上げれませんでした。スイングを変えてあげようとすれば上げれましたが、ビックリするぐらい飛ばなくなってしまいました。
この頃にかなりヘッドやシャフトを試しました。しかし何か良いクラブが見つかった訳ではありませんが、何となく自分のスイング傾向がわかりこんなクラブを選択していけばあまり変なボールにはならないが分かって来ました。
ただ問題だったのがヘッドの大きさと形状です。460CCのヘッドでシャローになっているととにかく振りにくく飛距離が出せませんでした。460でもディープ形状なら振りやすさは何とか維持できましたが、コントロールは難しく感じました。
400CCぐらいまでが振りやすさと、コントロール、飛距離が何とか維持できる限界でした。しかしこのサイズのヘッドはどのメーカーも販売しなくなって来て、ほぼ限界まで大きくして販売していました。
大きくないと売れない感じになっていました。
テーラーメイド、タイトリスト、キャロウェイ、ピンなどのアメリカメーカーやブリジストン、スリクソン、ミズノ、プロギア、ヤマハなどの日本のメーカー、
どのメーカーを試打をしても変わりませんでした。とにかく大きくシャローにする傾向が強く、ナイキのヘッドなどは四角ヘッドまで出していました。
そこでヘッド候補に上がって来たのが地クラブでした。シャフト交換やグリップ交換を頼んでいた工房の方から地クラブなら小さめのヘッドでディープ形状あると言われました。知ってはいましたし、以前ヘッドがまだ小さかった頃に使った事はありました。ただ値段が張るのと、中古で出すときに値がつきにくいのと、評価が分からないので避けていた感はありました。
しかしメジャーメーカーはほぼ試しても良い結果にならなかったので、ここは使ってみる価値ありと考え400CCぐらいのヘッドでディープ形状、ロフト多めで使う事にしました。シャフトも硬めで当時出て来たディアマナ白の70Xを挿して作りました。これが何とビックリ今までにないくらいコントロールと飛距離がよくなりました。そして球も簡単にあげる事ができました。わざわざティーを高く左にしなくても、アッパーに打たなくても上げれました。
これで試合に出てもドライバーに対する不安が完璧ではありませんが解消されラウンドできました。
しかしずっとこのドライバーが続く訳ではありません。練習量が多い方なのでやっぱり割れてしまいました。2年近く使うと大体割れてしまいます。同じ物は手に入りませんから、似た物を探す事にはなりますが、400CCサイズは無くなってしまっていました。いくら地クラブとは言え売れない物は作らなくなってしまいます。小さいサイズには需要がないので全く売れなのです。
440CCや450CCぐらいはありましたからそのサイズのヘッドで何とかプレーするしかありませんでした。
次回に続く。
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