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ゴルフ上達編 24

 レッスンを始めて一年が過ぎ、二年が過ぎて行くと自分の知識もかなり深まって来ました。
 生徒さんが増えるにつれて質問の数も増えて行きましたし、同じ様なハンディキャップでもスイングタイプが全く異なる事もありました。

 そして新たな発見が、とにかくアプローチが苦手という事です。

 レッスンを始めた頃から、今までの15年間ぐらいの中で何人見たのか分かりませんが、アプローチが得意という方に会う事がまずありません。
 本人は得意だという方はいましたが、実際にラウンドレッスンにいくととても得意だとは思えません。
 寄るか寄らないかは別にして、とにかく打ち方が変なんです。かっこ良くないのです。
 私がゴルフを始めた頃からずっと疑問だったのが、アプローチを上手く説明できるコーチがいない事です。どんなスコアの良い友人や、先輩、プロに聞いてもまともな答えは帰って来ませんでした。
 理由としては、距離感の世界の話になってしまうので説明し難い事です。そして寄る打ち方と、失敗しない打ち方が混ざって説明されてしまう事でわかり難いのです。
 説明している本人も理解してないのです。

 なので生徒さんのほぼ全員と言っていいですが、失敗しない打ち方でラウンドしているか、失敗しない打ち方が正しいと思い込んでいるので、寄らないのです。そもそも失敗しない打ち方も曖昧なのに、何故か正しく感じてしまうのです。

 アプローチのレッスンももちろん取り入れながら進んでいくと、上達するかたとしないかたが見えて来ました。
 ゴルフクラブの見た目の印象で、ロフト角とライ角、フェースアングルのイメージが悪く、ボールとコンタクトする時に、どの角度でコンタクトするほうが良いのかが分からない人や、イメージがつかない人が上達しないのです。
 生徒さんにも理解してもらうのですが、打つ時に私が説明したイメージだと失敗する気がして、逆に私の悪いイメージでないと上手く打てない気がしてしまっているのです。
 これを解消する事が今でも課題なのですが、私にとってはものすごい情報で、私のアプローチ技術の向上になりました。

 パターに関しても全く同じでした。

パターが上手いと思っているだけで、打ち方は変です。距離感さえ良ければいいのですが、かっこ悪いのはよくありません。

 説明してく中で私のパター技術も上がりましたし、説明能力も向上しました。パターに限っては皆よくなります。アプローチの様に苦労はしませんでした。

 上達して行く中で、ショートゲームはどうしても後回しになってしまいます。レッスンを受けに来る方の共通言語の様に使われるのが、ゴルフはアプローチとパターだ、ショートゲームが重要だと言いますが、しかしながらショートゲームに時間をかける方はあまりいません。

 上達したいのであれば、とりあえずショートゲームが普通にならないといけません。普通とはアプローチでグリーンに乗せる事です。アプローチをしてグリーンに乗らない方が結構います。
 ショートゲームが苦手意識な方はミスりたく無い気持ちが強過ぎて、ミスらない打ち方ばかり考えてしまいます。そしてミスらない様に考えるので寄りません。寄らないので寄せようとしますが、ミスらない打ち方で打つので、複雑化してミスります。この悪循環が上達の妨げになります。
 この悪循環を解消するために色々試行錯誤していたら、自分のショートゲームに対する考え方や技術も向上したと思います。

 今でもショートゲームだけではありませんが、より良いスイングと考え方を探しています。

次回に続く

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