美少女、現る。2ー初めてのリケジョ推し編ー
時は11月。
またもや天使が現れた。
英語の授業でほぼ毎回、ランダムにグループを決められディスカッションするのだが、そこでたまたま一緒のグループになったメンバーの中に、彼女はいた。
一目見てビビっときて、爾来私の推しとなったのだ。
ここで前回のおさらい
・筆者…女。日常生活で推し(純真無垢そう な可愛い女子)を探す。
・大学には純真無垢は存在しない。
・結果、推しが作れない。
前回「純真無垢はいないから推しは作れない」と結論が出たではないか、何故一目惚れができたのかと思った諸君に、これから語ろうではないか。新たなる希望を。
私は推しに一目惚れする際はまず、見た目で純真無垢そうか選ぶ。
あくまでも、純真無垢「そう」というのがポイントである。
その後内面に惚れるかどうかは別であり、まずは外見がタイプかどうかだ。
実際、内面を見た時、優しい、素直、可愛い、かっこいい、真面目、大人しい、頭良い、誠実など、「性格悪い以外」のどの要素が来たとしてもより惚れるだけなので、そこまで関係ない。
あくまでも、外見が純真無垢「そう」であることがポイントだ。外見が純真無垢でも内面が純真無垢でない場合、これがまた逆に萌えるのだ。
そして上記と前回の内容をまとめると、
・中学高校時代…皆黒髪すっぴん→見た目純真無垢が多い→推し見つけやすい
・大学…ほぼ皆大学デビュー→見た目純真無垢ほぼ皆無→推し見つからない
となる。
そんな訳で推し探しに苦悩していたところ、ついに見た目純真無垢が現れたのだ。
彼女はお化粧もしておらず、髪も染めていない。真面目で大人しそう。
いかにも、私のタイプだった。
自己紹介の際「地球科学専修3年の○○です」と言っていたが、その喋り方が所謂頭の良い人にしかできないような喋り方(わかる人にはわかる)だったので驚いたが、より驚いたのは彼女の学年に対してだった。
てっきり1年生だと思っていた。
まさか3年生だったとは…。
3年生でもメイクなし、黒髪、おまけにリケジョときた。
萌え要素しかない。
先輩に対して失礼なことを思ってしまい申し訳なかったが、わたくしサイレント毒島、大学に入って漸く推しを見つけられたのだ。
心の中だけでも、愛でさせてもらうぞ。
そう決心し、毎回の授業で流し目で推しを見る日々を送ったのだ。
余談だが、推しは11月にグレーのジャンバー、12月に白色のピーコートを着てきている。
グレーのジャンバーが似合いすぎていたのでもう一度着てほしい。
また、いつも黒のスキニーパンツを履いているのだが、それもまた信じられないくらい似合っている。
立つと意外と背が高く、足も長くて程よく細いので、スキニーだと映えるのだ。
どうか履き続けてほしい。
そんなこんなで推しを見続けて幸せだったある日、「この授業が終了すると、もう推しに会えなくなるのだな」と感じてしまった。
せっかく推しを見つけたのに、このまま会えなくなるなんて拷問だ!と思ったため、冬休み直前の授業日、ついに推しに話しかけてみて、あわよくばLINE交換までこぎつけてしまおうかと考えたのだ。
あの自分からは歩み寄らないと言われているぶすじまが、自らLINEを交換しようとしているのだ。凄い進歩だ。
親友も応援してくれた。
後戻りはできない。
もう、高校時代のように推しからLINEを聞かれるなんて失態は犯さない。
自分から聞くのだ、ぶすじま!!
覚悟を決めた。
次回、完結。
「推しとLINE交換編」でお会いしましょう。
PS.これから推しを見つける際は、なるべくリケジョを狙っていこうと思う。