牛肉でいいのか。(自転公転日記2025.1.4)
実は年末から孤独に迷っていることがある。
牛肉でいいのか。という問題だ。
昨年11月に、すごく久しぶりにパピプペポ川柳に参加したら、思いがけず最優秀賞を頂いた。
それもSP回だったので、なんと和牛10,000円のギフトが副賞だ。
和牛が目当て、というよりは、
テーマがとっつきやすい「買い物」だったので、久々でも楽しくつくれそうだと思ったので出してみたんだけど、
1年を通して、義務×忍耐×地味、という様相だった年の終わり近くでこんなうれしいことはなかった。
送られてきたカタログには全国選りすぐりの牛肉の写真がずらりと並んでいた。
すごく美味しそう。
紹介の文章もどれも情熱的。
「牛肉だけのギフトカタログ」など手にするのも初めてなので、胸をときめかせ(どれにしようかな~♪)と楽しく迷っていた。
で、最後まで頁をめくり終え、裏面を見たその時。
思わず うーーーむ。 と唸ってしまった。
予想外だった。
載っていたのだ、牛肉以外の商品が。
豚と、鶏と、米が。
さあどうする。
牛肉ギフトカタログを戴き、食べてみたいと思った牛肉を選ぶー。ウキウキ楽しく迷えばよかったはずの目算が狂った。
なぜかというと、
同居の母は牛肉を一切食べない人だからである。
私は牛肉好きだ。
ステーキも焼肉もすき焼きも、自炊していた時代はよく食べていた。
でもこうして母との2人暮らしになってからというもの、
わざわざ片方が食べないものを買うこともないや、という感じで、もう長年家で牛肉を食べてない。
去年家で精肉を買ってきて料理したのは、春の1度きり、
甥っ子が帰って来た時だけだ。彼がほぼ1人で平らげた。
パピ川事務局さんから送られてきたカタログは、
牛肉だけしか載っていないと思っていたのだ。
だから楽しく迷えていた。
でも、豚も鶏もあった。
それも600g~1600gとかなりのボリュームだ。
壱万円分の牛肉ギフトに代えて、となるとこういう分量になる、ということなのだろう。
おまけに米まで載っている。10キロ。
昨年の米騒動から、小売りの価格は下がらないままだ。
そこに10キロがもらえるのだ。
2人暮らしにこれはかなり持つ。
た、助かる・・・
どうしよう。
普段は普通の牛肉さえ買わない身。
でも今回は「否応なしに」高級和牛を頂ける、
食べられない母には悪いけど、ごめんね♫ と、
無邪気に喜んでいた自分は消えてしまった。
裏面を見なければよかった、と後悔しても、もう遅い。
母も喜んで食べられる大量の豚か鶏、
そして毎日の食生活になくてはならない米、10キロ。
それらの選択肢があったことを知ったうえで、
あえてすべて振り捨て、「自分しか食べない牛肉を頼む」
という選択をする自分が発現するのか。
カタログを頂いてから早ひと月以上。
いまだに決められないでいる。
悩みすぎて、よっぽどXでアンケートでもやってみようかと
本気で考えたくらいだ。
マジで鬱陶しいな私。
ほんとに牛肉だけのカタログならよかったんだけどなあ。
ちなみに、母にはまだ、豚鶏米を選べることは、話せていない。