ミモザの日
3月8日はミモザの日。
ちょっといろいろありすぎて今年も忘れそうでした。
とはいえ、「国際女性デー」とは何の関係もありません。
今日は単なる日記、そしてただの猫の話です。
つい先日の特集「#猫のいる幸せ」でも記事を書いた、うちの猫が、この名前だという話です。
もうあの時さんざん持ち上げたので、彼女についてさらに書くことはそう残っていません。
でも今日はちょっとツイッター以外のところで気を紛らわせたかったので、巷で賑わっている様子の「ミモザの日」にこじつけて、飛びつきました。
今日は何か書いていないと心が折れそうなので利用します。
◇
ミモザと名付けたというと、周囲の人から
「わあ、お花の名前ですね♡カワイイ」
大抵こう言ってもらえました。
彼女は黄色っぽい毛がわりと多く、陽に透けた感じはちょっとふわっと優しく、花のイメージを浮かべて選んだ、と思われるならなかなか光栄です。
でも実をいうとこの名前…
湯船にボーっと浸かっていた時に、
お風呂に置いていた
もらいもののボディソープにたまたま目がいった
からでした。
容器にMIMOSAというロゴが、オレンジ色で書かれていたのです。
名前を決めかねていた私はそれを見て、なんとなく決めてしまったのです。
そのあとで、学生時代に出会った
「野生のエルザ」という本のことも思い出しました。
有名なライオンの名前と響きが似てるのが、ちょっといいかも。
と思って。
恥ずかしながら、当時はミモザという木自体を知らなかったです。
◇
最近になって、「国際女性デー」「ミモザの日」という言葉も耳になじんできましたが、3月8日になったからといって相棒が特別な恩恵を受けることは、残念ながらありません。
寝る。食べる。トイレに行く。
水を飲む。
たまに陽射しを浴びる。
気が向けば一方的に甘えにくる。
それだけの超シンプルなルーティンを、それらすべてを極めて飄々と、満足いくまで完璧に、彼女は繰り返すばかりです。
◇
実は、思いがけない訃報が続けざまに届いて、少々まいっています。
1人は幼馴染。
そしてもう1人は、はとこ。
幼馴染の彼女は乳がんで。
はとこは脳腫瘍で。
ふたりとは、もう何十年も会えていませんでした。
それでも、幼少の頃の思い出は本当に鮮やかで、一緒に遊んだ日々は宝物でした。
その思い出の日々が、いきなりストンと断線され真っ暗になってしまった気がします。
ふたりとも、旅立つには早すぎる年齢でした。
とくにはとこの方は、病気が判明してわずか1ヶ月と少しで旅立ってしまいました。
5日前の旅立ちを、今日お兄さんからの手紙で知ったばかり。
この数年たくさんの別れが続いていて、免疫でもついたような気になった時期もあったけれど、
胸がいっぱいで、ちょっと今夜は苦しいです。
◇
3月8日、ミモザの日。
我が家のミモザに特別なことは何もしてやれないミモザの日が、もうすぐ終わります。
特別なことをしてやるどころか、
特別なことをまったく欲しがらない彼女が、いつもどおりにのんきな様子で傍らにいることで、今日の弱りきった私が救われています。
今年は、そんなミモザの日です。