京都のホテル宿泊記録(⑪ハイアットプレイス京都)
このところ京都出張の機会がまた増えてきまして、その度に違うホテルに泊まり、このように宿泊記録の記事を書いているのですが、実のところ毎回ホテル選びを随分悩んでしまいます。
というのも、出張費の上限(約11,000円)以内で宿泊できる価格帯のホテルを調べても結局似たようなビジネス+αくらいのクラスのものが大半で、何となく客室の写真を見ると雰囲気が想像できてしまうので、なかなか「泊まってみたい!」とならないからです。
今回もどのホテルに泊まろうか、と悩んでいたのですが、あの天下のハイアットさんが1万円ちょっとで泊まれるというのを見つけて「これは逃す手は無い」ということで泊まってきました。
泊まったのは「ハイアットプレイス京都」 立地は、地下鉄烏丸線で京都駅から約10分の「丸太町駅」直結です。このエリアは、大通りである烏丸通沿いにオフィスビルが建ち並び、一本街区の中に入るとマンションと町家が混在する住宅街となっており、10年前であればホテル立地とは言えないような場所でしたが、この5年で数軒のホテルが建ち並ぶようになりました。
ちなみに以前、京都の街歩きの記事で当時建設中だったこのホテルについて紹介しています。
外観はこんな感じ。
車寄せはありませんが、エントランスの前にはゆとりのあるピロティ空間があり、そこからホテルに入ります。ちなみに、入り口の右手には「SCHOOL BUS COFFEE」というカフェが入っています。
風除室からホテルのロビーに足を踏み入れるとこの光景が広がります。
手前の左手にカウンター、右手にラウンジ、奥にはレストラン、さらにアネックスまでの通路を見通すことができる空間となっています。厳しい高さ制限の中で容積率一杯にホテルを建てると、吹き抜けも作れず天井高の低い圧迫感のあるロビーになりがちですが、その天井高の低さを逆に生かして奥行きのある空間を作るのはうまいやり方だと感じました。
ちなみに烏丸通から一本奥に入った両替町通に面してアネックス棟があるのですが、現在は閉館中とのこと。おそらく稼働がよくないので、一層閉めているという感じでしょうか。
カウンターの奥がちょっとした売店になっており、オシャレなお酒やジュースなどが並んでいました。
そしてその裏側が少しラウンジのようになっており、宿泊者はコーヒーが飲み放題。些細ですが嬉しいサービス。
やはりグローバルブランドだけあり、当然のようにフィットネスはありましたが、大浴場その他の共用部はありませんので、早速客室へ向かいます。
宿泊したのはキングルーム(25㎡) 一番小さいスタンダードな部屋ですが、25㎡を超えるとかなりゆとりがあります。
客室に入るとまず壁がアイストップになり、視線が右に誘導されます。奥にソファやテレビが見えます。その手前には水回りの扉が見えますが、この手前のスペースが思ったより広く見えます。
向かって右手がH600mmの荷物置き。下の棚に金庫やナイトウェアが入っています。左手のカウンターは高さH730mm。余計なものは置かず、内線電話とペットボトルだけが置かれたシンプルな作りです。カウンター下の棚にはケトルやティッシュボックス、左手の高い棚には冷蔵庫とカップやグラスなどが納まっています。
入口から右に進むと居室スペースがこんな感じで広がります。ベッドボード上のアートやベッド下のカーペットが良いアクセントになっています。
水回りはトイレ・洗面とシャワーブースというシンプルなつくり。洗面台はボウルがはみ出した珍しいタイプです。また、鏡に照明が埋め込まれており、明るいので使いやすい。
飲み会後のチェックインでしたが、しっかり実測した後に就寝。
朝食会場は、ロビーの奥のレストラン。7時半頃に会場に行くと朝活系のマダムたちが一角を占拠していましたが、全体としては閑散とした印象。
ビュッフェスタイルですが、ポップなカラーリングの鍋や皿が整然と並べられている様子は、見ていて気持ちが良かったです。
いつもように洋食スタイルで朝からもりもりとご飯を食べています。
この日の打合せは午後からだったので、午前中は客室で仕事をしていましたが、ソファとテーブルは普通に使いやすかったです。チェックアウトが12時だったので、ギリギリまで仕事をしてバタバタとチェックアウト。
公式HPに載っている写真を見ている限りでは、正直あまり期待していませんでしたが、いざ泊まってみるとその期待は良い意味で裏切られました。カジュアルな価格帯のブランドなので、決して至れり尽くせりということではないのですが、当然のことが当然のように気遣われており「ハイアット」ブランドのレベルの高さを感じました。と、同時に、ワールドスタンダートの基準に適合するための、ホテル事業者がモノづくり段階や運営段階で、やいのやいの言われているのではないか、という裏側も想像してしまいました。
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