Vol.44 初代メタルギアを語る その2(終)
※本記事は「Vol.43 初代メタルギアを語る その1」の続きです。
ストーリー
1980年年代後半、南アフリカの奥地に武装要塞国家「アウターヘブン」が突如として誕生した。アウターヘブンは世界中の優秀な兵士や武器・兵器を保有し、戦場にそれらの兵力を輸出しており、その危険性は世界的に警戒されていた。
そして1995年、NATO(北大西洋条約機構)はアウターヘブンで謎の新型殺戮兵器が開発されているという情報を入手し、アメリカ政府はこの新型兵器の詳しい情報を収集すべく、特殊部隊FOX HOUNDに出動を要請した。部隊は最も優秀な兵士であるグレイ・フォックスをアウターヘブンに送り込み、その新型兵器の破壊・妨害工作を試みたが、ミッション開始から程なくして彼は「メタルギア…」という言葉を無線で残したまま消息不明となってしまう。
アメリカ政府は再びFOX HOUNDに出動要請を出し、部隊の司令官であるBIG BOSSは入隊したばかりの隊員「ソリッド・スネーク」をアウターヘブンへと送り込んだ。スネークにとって初めての単独潜入ミッションが今始まる…。
主な登場人物
ソリッド・スネーク(コードネーム)
本作の主人公にして、メタルギアシリーズを代表するキャラクター。特殊部隊FOX HOUNDの新人隊員であり、無線でサポートを受けながら謎の新型兵器「メタルギア」の破壊工作に奮闘する。
BIG BOSS
FOX HOUNDの総司令官。無線を通じてスネークをサポートする。
ドラゴ・ペトロヴィッチ・マッドナー博士
東ヨーロッパ出身の科学者。アウターヘブンから娘を人質にとられた状態で新型兵器メタルギアの開発を強要される事に。
グレイ・フォックス(コードネーム)
FOX HOUNDの隊員にして、部隊の最も優秀な兵士。尚、コードネームのFOX(フォックス)は、部隊における最高の称号として位置付けられている。
実際にプレイしてみた感想
アクションゲームが得意ではない私がプレイした感想ですが、敵兵の目を誤魔化すのは特別難しくなく、かといって気を抜くと見つかってしまう。難しすぎず適度に緊張感を味わいながら楽しめました。途中に何度かボス戦が入りますが、これも戦い方が分かればそこまで難しい物では有りませんでした。ストーリーも後のメタルギア作品に比べるとシンプルな分、分かり易く頭に入りやすかったです。
一方で、階数とマップ数の多い巨大な建物内をひたすら奔走する為、建物内の構造を覚えるまでは途中で迷う事も…(エレベーターで上下階の移動、広いフロア内のあらゆる場所の探索)。メタルギアソリッド1以降の作品に比べると、移動で戸惑うかもしれません。
ステルスアクションゲームの草分け的存在にして、世界的人気を誇るメタルギアシリーズの記念すべき第1作の『メタルギア』。まだプレイした事の無い方に是非プレイして頂きたい作品です。
【余談】
ハードとなるMSX2がゲーム機として高い性能ではなく、銃の撃ち合いや激しい戦闘要素を入れる事が困難であった事から、逆に戦闘を回避するゲームとして本作が生まれたという経緯が有ります。
また主人公の名前がスネークである、主人公が単身で敵地に乗り込むという設定は映画『ニューヨーク1997(原題:ESCAPE FROM NEWYORK)』から影響を受けているそうです。尚、この映画は江頭2:50さんの好きな映画の一つでもあります。
(終)