人と会話を楽しみたいキミへ
占いを始めたきっかけは話しかけてもらいたかったから
私が占いを始めたきっかけというのは、ひとえに自分から人に話しかける勇気がなかったからだ。
ある宴会に参加したときに周囲が盛り上がっているにもかかわらず、私は1人でグラスを傾けるだけだった。
途中入退場が自由だったこともあり、私は1時間ほどで立ち去ったことを今でも覚えている。
その帰り道、本当に悔しかった。
なぜ、人に話しかけることができないのか、どうすれば楽しく会話ができるのか。
帰りの電車は1時間半。ずっと考えていた。
考えに考えたとき、ふと閃いた。
話しかける理由を探すより、話しかけてもらえる理由を用意すればいいのだと。
そのとき、自分が人に話しかけるなら、そして自分のできること、持っているもので話しかけてもらう要因を探すことに頭を使った。
その答えが、占いだった。
私自身が失恋で占いにハマっていた時期もあったので、タロットカードを持っていた。
当時の知識は、主だったカードの意味すら覚えていない状態だった。
それでも、自分から話しかけることに比べたら苦痛はなかった。
再び訪れた宴会の日。
時間はあったがそれでもカードの意味なんて頭に入っていない。
むしろ、緊張で飛んでいたと言っても過言ではなかった。
前回と同様に希望者が自己紹介をする時間があった。
その時間まで、私は誰にも話しかけることができなかった。
このまま立候補せずに終わらせようか。そんな考えも頭の中にあった。
「どうせ、失敗してもまた帰ればいいだけ」そう思って、自己紹介に名乗りを上げた。
「○○(本名)です。タロット持ってきています。興味ある人は占います」
本当に、このレベルでボソボソと話したにすぎなかった。
そこからだ。
次々に話しかける人が後を立たなかった。
結局、宴会終了までの2時間半ずっと占っていた。
これが私の占い師としてのスタートだ。
今回の記事は、人に話しかけたいのに、話しかけることのできない、臆病な人に向けて書いた。
このエピソードを書いた理由は、ご覧いただいた通り私はほとんど動かずに話しかけて話かけてもらうことに成功しているからだ。
どんな人間でも、人からすれば話しかけてもらう理由がある。
その理由をうまく表に出すことができた人の周囲に人は集まるのだ。
あなたが勇気を出せないのなら、代わりに周囲が勇気を出す状態に持っていけばいい。
あなたが持っているものはそれくらいに尊いのだから。
ざくろ
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