秋好 実ノ利

秋好 実ノ利

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フリーショート台本『我が家の猫大名さま』

三人台本ですが、兼ね役でもオーケーです。 あと、男性キャラばかりですが役者の性別縛りはないので楽しく演じていただければ幸いです。 【 登場人物 】 マロン(猫♀)  若い猫。中身は戦国大名・新野宗隆泰時(ニイノムネタカヤストキ)。おっさんの声で喋る。 武満 タケミツ(男、中高生くらい)   マロンの飼い主。ツッコミ多め  力弥 リキヤ(男、中高生くらい) コガ中のヤンキー。前世は新野(以下略)に仕えた忍者。 マロンと一緒に世界統一をしたい。            

    • こいし

      僕らは小石。 小さな小さな、石の子だ。 トンカチ使えばバラバラに。 足でどしどし踏めば砕ける。 小さな小さな、弱い一欠片。 だけど小石。 小さなこいし。 大小様々砂利もいる。 集まって固まって、大きくなれる。 雨風雷、へっちゃら強い大岩だ。 雨水味方に土砂になり、 鉄の塊押し流す。 僕らはこいし。弱いけど、 一斉飛べば、逃がさない。 砂利どっさりで、動けまい。 ぼくらはこいし。 ぼくらは、こいし。 ぼくらは、ひとつの おおきな  いし。

      • 【朗読】白い指輪

        短めの作品です。   白い指輪     意図せず漏れた溜息に、傍らのその人が顔を上げた。 「まだ見つからないのか、アンタの奥さんの形見。」 星明かりも乏しい暗がりで、自分の娘の形見を探す男が声をかけてきた。 私は黙って拾った鉄パイプを握りしめる。 あの日以来、妻の消息が途絶えてもう何日過ぎたのだろうか?  あの日…私達の住む町は炎に包まれた。 いがみ合っていた隣国からの奇襲により攻撃され、真っ暗な夜空から大量の炎が降り注ぐ。 慌てて逃げ惑う人々の波に呑まれ、離すまいと

        • 【朗読台本?】きょうのメモ書き

          今日のメモ書き書いておく。 忘れないよう書いておく。 底が見えてきたから買い足すもの。 おしょうゆ、マヨ、ケチャップ、それから梅干し。 家に来る、あの人の為に買い足すもの。 肌触りのいいタオルと髭剃りの替刃、それからこっそり好きなストロベリーアイスをおまけしよう。 こっそりやるイタズラ。 歯磨き粉を生クリームにすりかえる、座布団にブーブークッションを忍ばせる、寝てる隙にたくさんキスをする あとあの嫌なハゲの毛を引っこ抜いてやる 死ぬまでにやりたいこと バン