支出を考えたら見えてきた自分のモットー|「ナリワイをつくる 人生を盗まれない働き方」伊藤洋志
一週間ほど前から、伊藤洋志さん著作「ナリワイをつくる - 人生を盗まれない働き方」を読んで考えたことを書いている。今は第一章を読み終わり、第二章に入ったところだ。
第二章のはじめでは、「ナリワイ的な仕事」を作って収入を得る前に、まずは支出をカットする方法があると紹介されている。
例えば、電気やガスなどのエネルギーを節約する方法について書いてある。これを読んで、女性だと稲垣えみ子さんを思い出した。
(稲垣えみ子さんの本も、ユニークでとても面白いのでお勧めです!)
さて…。私にとっては、この「節約」が結構難しかった。
というのも、私は贅沢があまり得意なタイプではなく、20代後半から割とシンプルな生活を送っていたので、これ以上カットできる物を探すのに苦労したのである。
(世間では今これを「シンプリスト」なんてお洒落な名前で呼ぶらしい。質素な暮らしが腑に落ちるだけなんだけどね。)
そこで、「どうして私は贅沢が苦手なんだろう…?」と疑問に思い、改めて考えてみた。恐らく、その理由は幼少期にある。
私の両親は、バブルの恩恵をふんだんに受けた世代なので、父は終身雇用で定年まで守られ、残業すればするほど給料が上がり、専業主婦の母も欲しい物は割と何でも手に入れることができた。
だけど二人とも心に虚しさを抱えているらしく、その恩恵に飽き足らず贅沢が大好きな人達だった。「自分でよく考えずに手に入れる」ということを美徳としていて、上司のクチコミだけで選んだ高級料亭や旅行に散財する。
お金と見栄えが第一優先で、家族との時間や子供に関心がなく、養育費・教育費には物凄くお金をケチるという、残念ながら人間的に魅力のない人達だったと言わざるを得ない。
そんな贅沢大好きな両親に連れられて、長女である私は幼稚園生の頃からよく会社の社交界に出た。でも社交界なんて、子供にとっては苦痛でしかない…。窮屈な服と靴を着せられて、親の世間体を守るために「良い子」を演じる時間。食べる物も、子供にはしょっぱ過ぎて美味しくないキャビアしかなかったし、育ち盛りで最も睡眠が大事な時期だったにも関わらず、眠くてもぐっすり眠れる場所が用意されていなかったので、子供にとっては非常に劣悪な環境だった。(今は知らないけど…。)
社交界に出席している人達は、私の両親と同じような価値観のおじさんとおばさんで、ゴルフのスコアや、最近買った高級な服や宝石、家の購入などを自慢したりしていた。
これを傍から見ていた私は、とてつもない威圧感と虚無感に襲われたのを今でも覚えている。「なんだこれ…。大人になるって、こういうことなの?この争うような生活は、絶対私に向いてないな…。」と幼いながらに肌で感じ、若い頃から自分が心地良いと思う物だけを選択する生き方をしてきた。
大学生の頃はギャルになった時期もあったが、買っていた服は渋谷109で売っている安い服で、メイク用品もプチプラが中心だった。今でも、お金がかかる美容や高級な服にはあまり興味がない。「近寄るのが怖い」という感覚さえある。
また、煙草、お酒、賭け事にも興味がなく、全くやらない。
(時々、「ギャルは全員煙草を吸う」と思い込んでいる人がいるけど、それは間違いである。健康志向のギャルもちゃんといるよ。)
30代では、健康を考えて食生活を見直したため、お菓子もほとんど食べない。
読書などの趣味は大切にしているので、そこにはある程度お金をかけるけど、生活を圧迫するほどの支出ではない。
エネルギーも最小限しか使っていないし、これ以上カットできる支出がないとなると、いきなり「ナリワイ的な仕事」をスタートさせるしかない…というのが、私の挑戦だった。
長くなってきたので、続きはまた後日!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?