『 タクシー営業の「点と面」』
タクシーってなんとなく適当に走っていると思われがちですけど、ところがそれなりに色々なケースを想定して考えながら走ってるんです。
それは「優秀なドライバー」ほどです・・。
今日はそんな話をしていきます。
という事で
今回は「プロドライバーの営業方法」についてです。
ルーキードライバー、もしくはタクドラに興味のある方には
新たな発見があるかも知れません。^^
タクドラの営業方法は2つ。
1.流し営業と言われる街中を走ってお客様を見つける
「面」での営業と
2.ホテルや駅などのタクシー乗り場でお客様を待つ
「点」での営業。
大きくこの2つに分類されます。
勿論この他にも休憩時間をかねて駅前のタクシープールに着けたりホテルの車寄せでお客様を待ったり、無線をねらって走ったりと様々なんですけども・・・
タクドラになり立ては「とにかく走れ!」と言われます。
これはほぼ新人ドライバーが例外なくかけられる言葉です。
なぜかと言えば、一つは、道を覚えるため。
もう一つは、街を走りながら流しながらお客様を探すテクニックを学んでいきます。
これがタクシードライバーとしての「絶対的なスキルアップ」につながるのです。
走らなければこの『経験値』を積むことは出来ません。
走ることがタクドラの『命』と思ってください。
それぐらい街中を走り流すことは稼げるタクドラとしての経験値を積む上で重要なことなのです。
では
それぞれの特徴と長所・短所を解説いたしますね。
まず特徴から解説します。
1.流しと言われる、市街地を空車で走ってお客様を探す方法。
これは会社を出庫してその日のイメージを描きながら走ります。
これをルーティン化して走り出すドライバーも居ます。
実は私もこの仲間です。^^
一見無駄に思われるかも知れませんが、タクドラはこれが基本で、コトワザに例えると「犬も歩けば棒に当たる」もしくは「蒔かぬ種は生えぬ」そのものなのです。
ワタシはこれを「面」での営業と言っています。
この「面」での営業はタクシーを探しているご乗車希望のお客さまの目にも留まりますし、お客様はわざわざタクシー乗り場まで行かずにご乗車頂けます。
常に動いていることでチャンスを探しているわけです。
2つ目は、
2.駅のタクシー乗り場やホテルの車寄せでお客様をお待ちする方法の特徴です。
これはタクドラ業界では、「付け待ち」と言われています。「付け待ち」はその名前にもあるように、待ち時間は覚悟の上です。
また、コンプライアンスで決められている「定められた一定の休憩時間を消化する」意味合いも兼ねて待機する方法です。
走らないだけ疲労も軽減できますし、待ち時間はともかく必ずお客様をお乗せ出来ます。
しかし一見合理的に見えるこの方法ですが、ロスタイムという危険性があります。
タクドラ業は時間との勝負なのです。
ですからこれにハマってしまうと大きく稼ぐことはできません。そのため自分なりの一定の時間を決めて状況に応じた「待ち→流し」の決断が必要です。
また
「付け待ち」の営業を覚えると「さぼりグセ」が付いてしまうことも多々あります。
これに注意しないと「一生稼げないタクドラ」で終わります。
ちなみにですが
私は「付け待ち」はあまりお勧めしません。
(というか正直に言いますと私はどうもジッとしてられない性格なんですね^^;)
それと・・・
その理由は簡単です。
付け待ちを主に仕事をしているトップドライバーは皆無と言っても過言ではないからです。
勿論それには理由があります。
なぜか?
タクドラは地道にその時々のルートを選択して「流し営業」することが多くのチャンスに出会え、迎車無線もゲットできる秘訣だということをトップドライバーは知っているからです。
ここまで大きく分けてタクドラの営業方法はこの2つですが、実はどっちが正解!はありません。
ん?
今までの話しとちがうねと言われそうですね。
はい、つまり
両方とも上手くバランスを取って営業すること。
それがベターなのです。
最終的にはそのドライバーのセンスになりますけど、繰り返しになりますがしっかり距離を走れるドライバーが結果的に好成績を上げている事実は変わりません。
まさに、この臨機応変な営業姿勢が高収入を得るための『鉄則』なのです。
ベテランドライバーは時間の流れとともに変わる街の情景、流れを自分の感性と判断で上手につかみ好成績を上げることが出来るのです。
いかがでしょう?
今回はタクドラの営業方法とその走り方を駆け足でお話させていただきました。
タクシードライバーって
夏は冷房・冬は暖房の中で、しかも「ずーっと座って楽な仕事だなぁ」と見えても、結構頭は使ってるんです。(笑)
コラム・タクドラ@zakkiy