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20061211 安井仲治(3)

 過去に雑記草で取り上げた安井仲治$${^{*1}}$$という人の写真を見ていてあることに気付いた。この人の写真が気に入るきっかけとなったのはこの「斧と鎌$${^{*2}}$$」と題された写真である。神社などにある花崗岩の階段に斧と鎌を置いて撮っただけの写真である。斧と鎌の柄は真っ直ぐだが、強い天日で映しだされたその影は石段に従って折れ曲がっている。この対比と構図の発想とが面白い。

 しかし写真が何となく変である。階段に映った影が何かわざとらしい。墨で書いたような感じだ。

 見ている内に写真が上下反対であることに気付いた。正しくはこうである$${^{*3}}$$。スキャンして取り込んだ時に逆になってしまった。抽象的な写真なので直ぐに気づけなかったのだろう。

 同じ様な逆転の違和感を扱ったクイズが昔あった。頁に湖面に映る富士山$${^{*4}}$$の白黒写真が掲載されている。見れば普通の富士山の写真だが、何となく変である。一体何が変なのだろうか。というクイズだった。多湖輝$${^{*5}}$$の「頭の体操$${^{*6}}$$」だったような気がする。

*1 20050109 安井仲治(2)
*2 onotokama.jpg
*3 onotokama_2.jpg 斧と鎌 1931
*4 「精進湖~子抱きの逆さ富士~」・T-REX
*5 多湖輝さん
*6 20000226 大きさの限界

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