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20090724 日蝕観測(3)

 日蝕観測$${^{*1}}$$の続き。十分後には恵那峡サービスエリア$${^{*2}}$$に着いた。駐車場の端の辺りで天体望遠鏡を太陽に向け、太陽の像をスケッチブックに投影$${^{*3}}$$した。これならば十分見られる。この状態が昼まで続けばいいが、空を見ているとそうもいかなさそうだ。

 見知らぬ人が寄ってきた$${^{*4}}$$。少し向こうで我々の天体望遠鏡を見かけて、日蝕観測ではないかと思い、覗きにきたらしい。見知らぬ者同士でも皆で楽しめるのは良いことである。「どうぞどうぞ」と言いながら見て頂いた。

 陽射しが弱くなってきた。うっすらと雲がかかってきたのでスケッチブックに投影される太陽の像が薄い。予行演習ではスケッチブックに太陽を大きく投影してもはっきり写った$${^{*5}}$$が、段ボールの遮光板$${^{*6}}$$を外してスケッチブックを天体望遠鏡の接眼レンズに近づけないと観測できなくなっていた$${^{*7}}$$。とは言え、全く見えない訳ではない。太陽が随分欠けてきた様子$${^{*8}}$$がよく判る。

 とうとう雲に覆われてしまった$${^{*9}}$$。ところが蝕の最大の時刻に近づくとまた雲の隙間ができて、太陽が顔を出してきた。遮光板を付け直してスケッチブックに投影する$${^{*10}}$$と太陽が三日月の様に欠けている$${^{*11}}$$。

 この頃になると別の方々が集まっていた$${^{*12}}$$。携帯電話やビデオで投影された日蝕の様子を写す人もいた。ビデオの人は、携帯電話の電池が切れていたので、自分の自動車までビデオカメラを取りに一旦行って、撮影しに戻ってきた。

 また雲がうっすらかかってきた。しかし雲のおかげで肉眼で楽に日蝕が見える$${^{*13}}$$。丁度、最も欠ける時刻には、駐車場の人々も「見える見える」と言いながら日蝕を楽しんでいた$${^{*14}}$$。この時刻を過ぎると雲がどんどん厚くなってきた。日蝕のために雲が窓を少し開けてくれたようだ。

 子供達は何人の人が集まるか数えていた。総勢三十一名だったようだ。見に来た人は皆それぞれお礼をして去って行った。短い時間であったが、楽しめた。もしかしたら名古屋近辺でも雲の状態はそれ程違わないかもしれない。となると外に出かけたのは無駄の様な気がするが、家で観察していたら見知らぬ人との日蝕観測による連帯感を味わうことはできなかった。これはこれで良かった。

*1 20090723 日蝕観測(2)
*2 恵那峡SA(上)サービスエリア情報 | サービスエリア情報ガイド 中日本エクシス株式会社
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