20060804 佐渡旅行(11)
佐渡旅行最終夜$${^{*1}}$$の宿に着いた。想像していた以上にぼろい $${^{*2}}$$。子供達に聞くと思っていたほどではないという。相当脅しが利いていたらしい。行きの電車はグリーン車$${^{*3}}$$、船は特等室$${^{*4}}$$ときて、最後の宿はぼろぼろである。
このぼろさは今までの旅行経験の中で一番か二番である。この宿に匹敵するところは十五年ぐらい前に泊まった和歌山の国民宿舎$${^{*5}}$$だ。ここも相当だった。中にはいると外観に相応しくかび臭い。今夜の宿泊は我々だけのようだ。海の見える最上階の部屋を案内して貰った。階段を登っていくと各階に鉄板製の防火扉が設置してある。もしかしたらこの建物はもともと宿としてではなく、元は別の用途で使われていたのかも知れない。公民館か商工会議所みたいな造りである。そして譲り受けた直後、改装しそれ以来一切いじっていないのだろう。ところどころ雨漏りの染みがある。
これだけ外も中もぼろぼろだからかなり食事は期待できそうだ。web上の宿泊案内の書き込みでも「建物はともかく、飯は美味い」という書き込みが沢山あった。
無茶苦茶美味いわけではない。だが普通以上だ。量も沢山あった$${^{*6}}$$。料金が安かったので満足度は高い。やはりぼろ宿の飯に外れはない。しかし和歌山の国民宿舎は全く駄目だった。
朝飯$${^{*7}}$$は普通だった。宿を出て小木港に向かった。途中、宿根木$${^{*8}}$$の千石船祭り$${^{*9}}$$の準備のため、復元された船を倉庫から人力で引っ張り出す行事が行われていた。これに飛び入り参加してきた $${^{*10}}$$。
帰りの船は「二等席」である。二等席は椅子がなく、絨毯が敷いてある床だけだ。特等席との格差はかなり大きい。特等席の部屋から出ると部屋を使っていないことになるので何か勿体ない様な気分になるが、二等席だと床だけの大部屋だからそこから離れて船内を歩き回ってもなんら損した気分にはならない。甲板に出てみるとカモメが船を追いかけて飛んでいる$${^{*11}}$$。乗客が飛んでいるカモメに向けて菓子を投げる$${^{*12}}$$ので、それを食べに来るのである。習慣化しているようだ。イルカ$${^{*13}}$$は見られなかったが、カモメは目の前で見ることができた。
佐渡が見えなくなるとカモメもいなくなった$${^{*14}}$$。
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*3 20060728 佐渡旅行(4)
*4 20060729 佐渡旅行(5)
*5 全国国民宿舎のご案内
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*8 20060731 佐渡旅行(7)
*9 佐渡観光Navi~ときめき佐渡~
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*13 20060727 佐渡旅行(3)
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