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20011022 「々」

 子供の勉強を見ていたら「々」の使い方についての設問があった。次のうち「々」を正しく使っているのを選びなさい。「新々」「言々」「山々」「だん々」「青々」この中で正しく使っているのは「山々」「青々」だけらしい。

 「$${^{*1}}$$」は漢字ではなく長音を表す「ー」や括弧と同じ記号である。記号の意味は「繰り返し」で漢字の場合だけで使われる。従って「だん々」だけが間違った用法で、他は正しい用法である。

 解説を見たら「々」は全ての漢字に使われるのではないので気を付けよう、と書いてあったが、これは全くの間違いで、どの漢字に使ってどの漢字では使わないという制限は「々」にはない。「新々」「言々」という言葉があるかどうかとは別に用法としては間違っていない。

 繰り返し記号なので繰り返す漢字が前にない時は「々」は使わない。改行で行の先頭に来てしまう時は「々」を使わずにその漢字を繰り返して書くことになる。「々」で気を付けなければならないのは漢字の繰り返しであること、行の先頭では使わないことの二点であると子供に説明した。そしてこの「山々」「青々」だけを正しい用法とすることは間違っていると説明した。

 すると子供が「佐々木君はどうなるの?」と聞いてきた。佐々木の「々」を記号とすると名字の中に記号が入っている非常に変わった名字になってしまう。それに佐々木の「佐」で改行した時に行の先頭は「々」になるのだろうか。結局それに対して私は「佐々木は本来『佐佐木』だから問題ないはず」と答えてしまった。

 実際、戸籍上はどうなっているのだろう。「佐々木」「佐々」「多々良」など通常「々」入りの名字はどう記載されているのだろうか。ついでに平仮名入りの名字を見たことがないが、本当に存在しないのだろうか。平仮名は女文字なので名字には用いられることがなかったのか。地名では「お茶の水」のように平仮名入りはある。

 片仮名入りはある。「$${^{*2}}$$」「$${^{*3}}$$」が入った名字はあるような気がするが戸籍上はどう表記されているのだろう。ただし「が」と読む「$${^{*4}}$$」は片仮名の「ヶ」ではなく漢字の「个」の変形だから「$${^{*5}}$$」入りの名字は例外的存在ではない。

*1 「々」は、何と読むのでしょうか。これは漢字でしょうか。
*2 一ノ瀬 俊明
*3 New Industry Creation Hatchery Center(event)
*4 20000606 thとy
*5 池ヶ谷内科医院|菊川市|内科 循環器科 

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