20020426 盂蘭盆
盂蘭盆と旧盆の区別が未だにつかない。サツキとツツジ、モミジとカエデ$${^{*1}}$$のようになかなか判りにくい。
盂蘭盆$${^{*2}}$$とは祖先の霊を迎え、供養する仏教の行事で、その漢字自体には意味が無く梵語のullambana$${^{*3}}$$の音を表しているだけである。略して「盆」と言われるようになった。「盂蘭盆」という言葉自体には本来何月何日に行う行事という意味はなく、祖先の霊を供養する行事の総称である。
旧盆は旧暦で行う盂蘭盆のことである。つまり明治6年からの新暦$${^{*4}}$$によって新しく後追いで出来た言葉$${^{*5}}$$である。ここで初めて言葉の中に行事を行う時期が含まれてくる。
「新盆$${^{*6}}$$」は故人が初めて迎える盂蘭盆のことである。旧暦と対応する言葉ではない。
更に「裏盆$${^{*2}}$$」という言葉もある。これは盂蘭盆の終わりのことである。
まとめると盂蘭盆は祖先供養行事の総称で、旧盆、新盆、裏盆はそれを行う時期にそれぞれ対応した言葉である。
*1 20000613 皐月と躑躅
*2 「うらぼん」の意味や使い方 Weblio辞書
*3 Ullambana
*4 20010608 旧暦と新暦
*5 20011217 カメノテ(2)
*6 新盆について
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