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20100322 地上デジタル放送の直接受信
現在、我が家への地上テレビジョン放送電波はケーブルによって配信されている。近くに高圧送電線$${^{*1}}$$があるため、従前はこれによって電波障害が発生$${^{*2}}$$してしまっていた。これを補償するため電力会社は付近の世帯に通常のテレビジョン放送をケーブルで無料で配信していた。
ところが今迄のアナログ方式の放送電波がデジタル方式の放送電波に変わることによって、送電線による電波障害は殆ど起こらなくなる$${^{*3}}$$という。特に「ゴースト$${^{*4}}$$」は、デジタル方式になれば理論的に発生しないらしい。
いつだったか忘れたが数ヶ月ぐらい前に、新聞広告に地上デジタル放送移行後$${^{*5}}$$はケーブルによる無料配信は停止する予定という知らせが入っていた。そこで我が家ではケーブル配信依存からデジタル放送電波の直接受信への切り替えの検討を開始した。
まず、電波強度を確認する。特別な装置も何もないので、簡易的に調べることにした。ある雑誌$${^{*6}}$$を見ていたら、自分で安価にデジタル放送受信に切り替える方法の特集が掲載されていた。その中で、電波の強度を測る方法としてではないが、アンテナ配線用の同軸ケーブル$${^{*7}}$$のみを使ったデジタル放送受信アンテナの紹介があった。
同軸ケーブルの被覆を20cm程度剥いて、編み目状になっている銅製の外部導体$${^{*8}}$$を被覆が残っている方に裏返して、ケーブルの先端を上にして垂直に立ててやるとアンテナになるらしい。これはスリーブアンテナ$${^{*9}}$$と呼ばれているようだ。早速、家にある余っている同軸ケーブで作った$${^{*10}}$$。これを一階の窓から出してブースタを介してテレビジョン受像機に接続した。日本放送協会の放送は受信できた。アンテナを出した窓は隣の家が迫っていて、20km程度離れた地元の送信アンテナ$${^{*11}}$$の方向上斜め45度以上でようやく空が見えると言う状況だが、画像及び音声は問題なく映し出された。これならば、ちゃんとしたアンテナを設置すれば全く問題なく受信できるだろう。切り替えに着手することとした。
*1 20070618 高圧送電線の撤去
*2 よくあるご質問集 - テレビ受信障害の簡単な見分け方 - 東海総合通信局
*3 NHK 秋田放送局 | 受信障害について
*4 20061128 左のゴースト
*5 地上デジタルテレビ放送のご案内
*6 RL-Online!
*7 Asahi Satellite Page [同軸ケーブルとF型コネクター]
*8 i-ns2b.jpg
*9 スリーブアンテナ 同軸ケーブルで給電 外被 スリーブ インピーダンス 水平面内無指向性 - 1アマの無線工学 H20年12月期 A-21
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*11 おしえて!地上デジタル放送