![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136774716/rectangle_large_type_2_3a3a9ba6915ee2a60a1528c98a22d9c6.png?width=1200)
20090314 富士フイルムの化粧品
富士フイルムが化粧品を出している$${^{*1}}$$。テレビジョンで広告を放映し出した時、なんて間抜けな戦略なのだろうと思っていた。「富士フイルム$${^{*2}}$$」と言う名前を出すことに一体どんな意味があるのか。むしろ購買者となる女性にとって「富士フイルム」という名前は購買意欲を削ぐのではないか。
アジエンス$${^{*3}}$$という洗髪剤は花王が製造販売している。ところがテレビジョン広告では一切「花王」が出てこない。今はどうか知らないが、当初は花王のブランド$${^{*4}}$$として宣伝していなかった。MaxFactor$${^{*5}}$$かユニリーバ$${^{*6}}$$など西洋の化粧品メーカが日本向けに開発した東洋ブランドという印象を持たせていた。洗髪剤でさえこうなのだから、幻想で売る化粧品はなおさら「写真」という既存の印象は邪魔ではないのか。
当然、周到な市場調査の上での社名を出しているのだから、以上のことは下衆の勘繰り以外何ものでもない。
ある写真屋の前を通ったらあることに気付いた。店先に「富士フィルムの化粧品『アスタリフト』あります」と書いてある。これだ。富士フイルムの社名を出した理由の一つはここにあった。既存の写真現像の取次店でも売れるように「富士フィルム」を全面に出したのである。
デジタルカメラが全盛になった今日、写真現像の取次ぎは壊滅状態$${^{*7}}$$になっている。その補填として化粧品が一役を買う。この化粧品を現像取次店で買ってもらうには、テレビジョン広告で富士フイルムが出していることを知ってもらわなければならなかったのだろう。
デジタル写真用フジカラー画像印刷の宣伝$${^{*8}}$$と一緒に化粧品の宣伝をしていない所を見るとこれも下衆の勘繰りの様だ。
*1 FUJIFILM ヘルスケアラボ(ffhc.jp)
*2 ホーム | 富士フイルム
*3 花王 アジエンス|新しいアジエンス~1.5倍に秘められた美の可能性~
*4 20011230 ブランド志向
*5 MAXFACTOR
*6 ユニリーバ・ジャパンホームページ
*7 20070625 スライドフィルムの現像
*8 フジカラープリントテレビCM : 出演/長瀬智也・樹木希林・堀北真希 | 富士フイルム